【Internet Explorer(IE)】サポート終了!どうなる?どうする?

トラブル

もりの

Internet Explorerのサポートが終了するんだって?終了するとどうなるの?

はらの

そう、6月15日(日本時間16日)IEのサポートは終了するの。

今回のポイント
  • IEのサポートは日本時間6月16日に終了する
  • 終了後は、IEを開くとEdgeが立ち上がる
  • EdgeからIEのページを標示する「IEモード」が使える

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【IE】サポート終了の概要

2022年6月15日(日本時間では16日)ついにMicrosoft社製のブラウザInternet Explorer(インターネットエクスプローラー、以下IE)」のサポートが終了となります。

インターネットエクスプローラーの画像
黎明期から頑張るブラウザ

すでにWindows11にIEはなく、Windows10でもメインのブラウザはMicrosoft Edge(以下Edge)になっています。

はらの

ただWindowsのバージョンによっては、サポート終了日が違うの。

6月15日より後にIEのサポートが終了するバージョンは、以下の通りです。
※日付は米国時間

OSIEサポート終了日
Windows 8.12023年1月10日
Windows 10 Enterprise 2015 LTSB2025年10月14日
Windows 10 Enterprise 2016 LTSB2026年10月13日
Windows 10 Enterprise LTSC 20192029年1月9日
Windows 10 Enterprise LTSC 20212027年1月12日
もりの

聞きなれないバージョンだなぁ。

またWindows10でもIEは使えましたが、サポートが終了すると、IEを起動するとEdgeが自動的に立ち上がるようです。

つまりIEは使えなくなるということ!

もりの

え、IEじゃないと開けないページとか、使えないシステムはどうするの!?

はらの

世界シェアがすでに0.5%を切ってるのに、まだIEに固執するの?

もりの

え、なんでちょっとキレてるの?

日本ではまだ4%も、IEは利用されています。
過去に作られたシステムなどはIEじゃないと使えない、なんてこともあるようです。

そんな状態でIEが使えなくなったら、どうすればいいんでしょうか!?

はらの

Edgeの「IEモード」を使うといいの!

Microsoft EdgeのIEモードなら、サポート終了後もIEが使える

IEの後継ブラウザともいえるEdgeには、IE専用のWEBページを表示できるIEモードがあります。

さっそく、IEモードの使い方を見てみましょう。

Microsoft Edgeのアイコン
Microsoft Edge

【Windows Edge】IEモードのやり方

EdgeのIEモードのやり方は動画でもご紹介しています。

以下では文字と画像で、IEモードのやり方を解説しますね。

ステップ1

まずはEdgeを起動します。

Edgeはデスクトップや、画面下のタスクバーにある、青い渦巻のような勾玉のようなアイコンです。

Windows Edgeのアイコン
これがEdgeのアイコン
タスクバーのWindows Edge
タスクバーにあることも

ステップ2

Edgeの画面が開いたら、右上にある「…」をクリックします。

Edgeの「設定など」の場所
右上の「…」をクリック

ステップ3

出てきたメニューから、下の方にある「設定」をクリックします。

設定の場所
設定の場所

ステップ4

画面が切り替わるので「既定のブラウザー」をクリック。

既定のブラウザーの場所
既定のブラウザーの場所

ステップ5

続いて「Internet Explorer モードでサイトの再度読み込みを許可」の右側にあるボックスをクリックします。

初めて開く場合、「既定」と書いてあると思います。

Internet Explorerモードでなんちゃら~

ステップ6

出てきたメニューから「許可」を選んでください。

許可を選ぶ画面
許可にする

ステップ7

すると下に青い「再起動」のボタンが出てくるので、これをクリックです。

再起動ボタンの画像
再起動をクリック

完了!

一度Edgeが閉じて、すぐに開きます。

これで、IEモードの準備が終わりました!

もりの

準備だったんだ……

はらの

今度はIEモードで表示したいページに行って、IEモードにするの。

【Windows Edge】IEモードの使い方

それでは、実際にWEBページをIEモードで表示してみましょう。

ステップ1

WEBページを開いたら、右上の「…」をクリックします。

Edgeの「設定など」の場所
あれ、このサイトは……

ステップ2

出てきたメニューから、下の方にある「Internet Explorer モードで再度読み込みする」をクリックします。

「Internet Explorer モードで再度読み込みする」の場所
「Internet Explorer モードで再度読み込みする」の場所

ステップ3

「このページは Internet Explorer モードで開かれています」と出てきたら、「×」で消してしまって大丈夫です。

「このページは Internet Explorer モードで開かれています」のメッセージ
×で閉じてOK

完了!

URLの前にIEのアイコンが出たら、IEモードで表示された証拠です!

IEモードで表示した画像
IEモードで表示できた

IEのお気に入りをEdgeに移すやり方

もりの

IEに登録したお気に入りなんかは、どうすればいいの?

はらの

Edgeに移せるから、安心して。

ステップ1

Edgeを開いて、右上にある「…」をクリックします。

Edgeの「設定など」の場所
右上の「…」をクリック

ステップ2

出てきたメニューから、下の方にある「設定」をクリックします。

設定の場所
設定の場所

ステップ3

設定画面の「ブラウザーデータのインポート」をクリックします。

ブラウザーデータのインポートの場所
ブラウザーデータのインポートの場所

ステップ4

「他のブラウザーからインポートする」のところにある「インポートする項目を選択してください」をクリックしてください。

「インポートする項目を選択してください」の場所
インポートはデータを読み込むという意味

ステップ5

インポート元が「Microsoft Internet Explorer」になっていなければクリックして、「Microsoft Internet Explorer」を選びます。

インポート元をMicrosoft Internet Explorerにする画像
インポート元をMicrosoft Internet Explorerに

ステップ6

IEからEdgeに移したい項目を選びます

チェックが入っているものが、以降される項目です。

移行したい項目にチェックを入れる画像
移行したい項目にチェックを入れる

ステップ7

選び終わったら「インポート」をクリックします。

インポートの場所
選んだら「インポート」をクリック

ステップ8

インポートが終わったら、「完了」をクリックします。

インポート完了の画面
インポート完了!

ステップ9

ちゃんと移行できたか確認してみましょう。

Edgeのお気に入りは、右上の流れ星のようなアイコンです。

お気に入りのアイコン
これがお気に入りのアイコン

完了!

無事、IEのお気に入りがEdgeに移行できました!

IEのお気に入りがEdgeに移行できた画像
IEのお気に入りが入っている

Microsoft Explorerの歴史

ここからは気になる方だけ読んでくださいね。

かつて世界シェア90%を超えていたブラウザ「Internet Explorer」がなぜ、サポート終了に追い込まれたのか。

簡単にIEの歴史を見てみます。

ブラウザ黎明期

IEが開発されたのは、1994年。記念すべきInternet Explorer 1ですね。

このころは、まだ表でさえ対応していないくらい機能が低いものでした。

当時のブラウザは「Netdcape Navigator(以下NN)」が首位を独走し、8割のシェアを持っていました。

IEは対抗馬として、NNの後を追う形で市場に放たれたのです。

2社は激しいシェア争いを繰り広げ、双方とも独自の開発がなされました。

そのせいで、NNでしか閲覧できないページ、IEでしか閲覧できないページなんてものもあったそうです。

そしてInternet Explorer 4の頃、いよいよIEがNNを抜き、ブラウザ界の頂点にたどり着きます。

もりの

え、拮抗してるっぽいのに、どうやってNNに勝ったの?

はらの

抱き合わせ商法的な?

そう、当時パソコンシェア1位のWindows98に、IEを標準搭載したのです。

これにより、Windows98を買った人はほぼ強制的にIEを使うようになり、シェアが一気にIEに流れ込んだのです。

かくしてIEは1998年ごろから2012年ごろまで、ブラウザのシェアNo1に君臨することとなったのでした。

様々なブラウザの誕生

2002年ごろに、新しいブラウザ「Firefox」が登場。

その後「safari」「Opera」「Google Chrome」など、さまざまなブラウザが台頭。

IEがNo1であることに変わりはありませんでしたが、シェアは着実に奪われていくのでした。

また、IEは世界で9割ものシェアがあったが故に、ウイルスの標的にされてしまいます。

また、黎明期に誕生したので規格が古かったことも一因のようです。

2011年の終わりごろには、9割あったシェアは4割ほどに減少。

Firefox約3割、Google Chromeが2割と、着実に数を減らしていくのでした。

IE王座陥落

2012年、検索エンジンGoogleと親和性の高いGoogle Chromeが、ついにブラウザシェア率でIEを抜きます。

対するIEはと言うと、2014年には大手銀行がハッキングに遭い、大きな問題になってしまいました。

Microsoft社もアップデートでセキュリティ強化を図りますが、はやり規格が古かったこと、NNとの競争時に独自の進化をしてしまったことなどから開発が難しくなり、ついに2015年、Microsoft10の登場に際して新しいブラウザ「Microsoft Edge」をリリースしたのです。

Microsoft社も、IEではなくEdgeの使用を推奨し、開発もEdgeに注力。

こういった流れがあり、今回のIEサポート終了に至ったのでした。

もりの

辛み……

ブラウザの歴史については、間違いがないようお調べしたつもりですが、もし誤りなどがあったらすみません。

IEサポート終了に備えて、Edgeかほかのブラウザか、しっかり準備してくださいね!
それでは、お疲れさまでした!

今回のおさらい
  • IEのサポートは日本時間6月16日に終了する
  • 終了後は、IEを開くとEdgeが立ち上がる
  • EdgeからIEのページを標示する「IEモード」が使える