【Excel・エクセル】スパークラインとは?作成方法、使えない時の対処法
全員の売り上げを一つのグラフにまとめると、ごちゃごちゃして見にくいんだよなぁ。
それなら、スパークラインってのを使ってみてよ。
- スパークラインは「挿入タブ」→「スパークライン」のところにある
- 折れ線、縦棒、勝敗の3種類がある
- 削除は「スパークラインツール スパークライン」→「クリア」
スパークラインの練習ファイルダウンロード
一緒にやってみませんか?
【Excel・エクセル】スパークラインとは?
「スパークライン」はExcel2010から登場した機能で、セルに直接挿入するミニグラフのようなものです。
スパークラインには「折れ線」「縦棒」「勝敗」の3種類があります。
スパークラインの「折れ線」と「縦棒」の活用例
■折れ線
折れ線グラフの折れ線ですね。
折れ線は主に、数値の推移を見るときに使います。
どう変化していったか、ですね。
■縦棒
棒グラフのようなものですね。
縦棒は主に、数値の大小を比較するときに使います。
どの値が多いか、ですね。
1行ずつのグラフが、セルに出せるんだね。
スパークラインの「勝敗」の活用例
勝敗は、数値がマイナスかプラスかを見るときに使います。プラスが勝ち、マイナスが負けということですね。
たとえば、店舗の売り上げ目標と実際の売り上げ額を比較した表に、スパークラインで勝敗を挿入してみると……
半分より上にある青い四角が目標に勝っている月、半分より下にある赤い四角が目標に負けている月です。
スパークラインを使えば簡単に、視覚的に分かりやすいデータになりますね!
結構知る人ぞ知る機能なので、サラッと使えるとカッコいいかも(笑)
知らんけど。
さっそく、作成方法を見ていきましょう。
【Excel・エクセル】スパークラインの作成方法
各店舗の売り上げの推移を、H列にスパークラインで表してみたいと思います。
ステップ1
まず、スパークラインを出したいセルを選択します。
複数のセルに出したい場合は、範囲選択でOKです。
今回はセルH3からH13に出したいので、ドラッグして範囲選択します。
ステップ2
選択できたら、「挿入タブ」→スパークラインのところにある「折れ線」をクリックしてみてください。
もちろん、縦棒を挿入したいなら「縦棒」、勝敗を挿入したいなら「勝敗」を選ぶよ。
「スパークラインの作成ダイアログボックス」が出てきました。
ステップ3
場所の範囲はすでに入っているので、「データ範囲」を選びます。
データ範囲のボックスをクリックして、カーソルが出ていることを確認してください。
ステップ4
データ範囲は、グラフの元になるデータがある範囲を選べばOKです!
今回は4月から9月までの売り上げ表をそのままグラフにしたいので、B列からG列ですね。
最初にドラッグした範囲はセルH3からH13なので、セルB3からG13までを選びます。
B3からG3までじゃないの?
それだと新宿店のグラフしか出ないよ。全店分一気に出したいから、B3からG13まで一気に選んでOKなんよ。
データ範囲を選択すると、自動的にドラッグした範囲が反映されました。
範囲が合っていることを確認して、「OK」をクリックします。
完成!
これで完成です!
もうできちゃった!
【Excel・エクセル】スパークラインが使えない
スパークラインがうまくできない、使えないときは、以下の点を確認してみてください。
スパークラインが使えない1、グラフ同士の基準が合っていない
データを比較する際、値は違ってもスパークラインで見ると同じくらいに見えることがあります。
次の図では、札幌店の6月159と横浜店の8月309、倍近く差があるのに、スパークラインでは同じくらいにしか見えません。
これは、それぞれのスパークラインで最小値と最大値がバラバラなのが原因です。
基準がそれぞれのスパークラインで違っちゃってるんだね。
そこで、すべてのスパークラインで、最小値と最大値をそろえてあげましょう!
ステップ1
まず、最小値と最大値を合わせたいスパークラインのセルを、範囲選択します。
ステップ2
選択したら、「スパークラインツール スパークラインタブ」→グループのところにある「軸」をクリックします。
ステップ3
まずは最小値を設定していきましょう。
縦軸の最小値のオプションのところにある「すべてのスパークラインで同じ値」をクリックしてください。
ちなみに、手動で最小値を決めたい場合は、「すべてのスパークラインで同じ値」の下にある「ユーザー設定値」をクリックします。
これで、最小値がすべてのスパークラインで同じ値になりました。
先ほどまであった300と150の差が、より分かりやすくなりましたね。
ステップ4
後は同じ要領で、最大値も同じ値にしてあげればOKです。
最小値と最大値を合わせたいスパークラインのセルを、範囲選択します。
ステップ5
「スパークラインツール スパークラインタブ」→グループのところにある「軸」をクリックします。
ステップ6
今度は最大値を設定していきましょう。
縦軸の最大値のオプションのところにある「すべてのスパークラインで同じ値」をクリックしてください。
手動で最大値を決めたい場合は、同じく「ユーザー設定値」をクリックします。
完成!
これで、最大値がすべてのスパークラインで同じ値になりました。
元と見比べてみると、スパークライン同士で見た時にも、数値の大小が分かりやすくなっていますね。
スパークラインが使えない2、作成や編集ができない
残念ながらスパークラインは、共有されたブックではできません。
ブックのタイトルに[共有]と書かれていないか、確認してみてください。
[共有]と書かれていた場合、ブックの共有を解除しないとスパークラインは使えません。
ブックの共有を解除したいです!
詳しくは、下記で紹介するね。
【Excel・エクセル】スパークラインの編集
スパークラインの削除方法
スパークラインを削除したいけど、デリートキー押しても消えないよ?
ふっふっふ、もはや誰にも消すことは……
あ、大丈夫です。もちろん消せます。
ステップ1
まず、消したいスパークラインをクリックしてください。
ステップ2
「スパークラインツール スパークラインタブ」という新たなタブが現れるのでクリックして、グループのところにある「クリア」をクリックしてください。
ステップ3
クリアのメニューが出てきました。
クリアする方法を選んでください。
選択したスパークラインのクリア | クリックしたセルだけを消す(例の場合セルH3のみ) |
選択したスパークライングループのクリア | クリックしたセルと関係しているすべてのスパークラインを消す(例の場合H3からH13まで) |
最初にH3からH13で指定したもんね。
完了!
どちらかを選択してクリックすれば、該当のスパークラインが削除できます。
スパークラインツールでは、ほかにもいろいろできるんよ。
スパークラインの頂点にマークを付ける
「スパークラインツール スパークラインタブ」→表示のところにある「頂点(山)」では最大値、「頂点(谷)」では最小値に印をつけられます。
頂点の場所……かっこいい。
頂点(山) | 最大値にマークを付ける | |
頂点(谷) | 最小値にマークを付ける |
ちなみにスパークラインでは横棒のグラフは作れません……
グラフについては、こちらを参考にしてください。
スパークラインを使って、分かりやすいデータを作ってくださいね!
それでは、お疲れさまでした!
スパークラインを動画で見る
- スパークラインは「挿入タブ」→「スパークライン」のところにある
- 折れ線、縦棒、勝敗の3種類がある
- 削除は「スパークラインツール スパークライン」→「クリア」
ディスカッション
コメント一覧
私は、89歳ですが、NECパソコンで98の時代から数10年以上、毎日の予測気温のデータをグラフにしていますが、
最近時々、突然、新しい機能が追加になったり、データ処理方法が変更されたりするので、
大変、困っています。
従来の旧データ処理方法で処理する方法はありませんか?
10年以上もデータを取っているのはすごいですね。サブスクリプション版のエクセルを使っているのでしょうか?