【Excel・エクセル】標準偏差の求め方!STDEV.P関数の使い方

エクセルで標準偏差を出せって言われたけど、1ミリも分からん。

標準偏差とは?から、標準偏差の求め方まで解説するね。
- 標準偏差とは、平均から標準的にどれくらい離れているか
- 母集団の標準偏差を求めるには、STDEV.P関数
- 標本の標準偏差を求めるには、STDEV.S関数
- =STDEV.P(セル範囲)
【Excel・エクセル】標準偏差とは?
標準偏差とは、平均値に対するばらつき度合いのことで、偏差値を出すときなどに使われます。

平均値のばらつき度合い?
例を挙げて、見てみましょう。
次の画像の2つの表を見てください。

AとBの平均はどちらも同じ5。ただ、数値のばらつき度合いが違いますね。

Aはだいたい5前後なのに対して、Bは1から9まで数値の幅が広いね。
この2つを"平均5のデータ"と一括りにするのは、ちょっと疑問が残りますね。
そこで、平均値では計れない数値のばらつき度合いを確認するのにつかえるのが、標準偏差です。
偏差は、平均値からどれくらい離れているか。
平均が5で値が8の場合、偏差は3。
値が1だったら、偏差は-4ってことですね。

標準偏差は、標準的な偏差。
標準偏差が高いほど、データにばらつきがあるということです。
先ほどの表で言うと、Aのばらつきは平均から+-1程度ですが、Bは+-3.2ほどあります。

平均はどちらも5ですが、標準偏差で見ると数値の意味合いが違ってきます。
例えば3はBの表では標準偏差内ですが、Aの表では標準より低いと言えるのです。

標準偏差は、平均値から標準的にどれくらい離れているかってことなんですね。

標準偏差を知ることで、データのとらえ方が変わるんよ。
そんな標準偏差の求め方を、見てみましょう。
動画でも標準偏差の求め方を分かりやすくご紹介しています!
【Excel・エクセル】標準偏差を求めるSTDEV.P関数の使い方
エクセルで標準偏差を求めるには、STDEV.P関数を使います。

読み方は、「スタンダード・ディビエーション・ピー関数」。
=STDEV.P(数値1,数値2……)
STDEV.P | この範囲(母集団)の標準偏差を教えて |
数値1 | この範囲(母集団) |
数値2 | 離れたセルも範囲に入れてい場合(省略可) |
母集団については、このページ後半の「母集団と標本の違い」でご紹介していますよ。
さっきの表の標準偏差を、STDEV.P関数を使って求めてみましょう。

ステップ1
まずは、「=STDEV.P(」まで入力しましょう。

ステップ2
後は標準偏差を知りたいセル範囲をドラッグするだけ。
今回は、セルA2~A6までをドラッグします。

完成!
あとはEnterを押すだけ!
無事STDEV.P関数で、標準偏差が求められました!

STDEV.P関数とSTDEVP関数の違い
STDEV.P関数と似た関数で、STDEVP関数というものがあります。

「.」があるかないかだけ!

この2つ、何が違うのかと言うと、使い方も結果も同じです!

じゃあなんで分かれてるんだ!?
STDEVP関数は、Excel2007以前で使われていた、ちょいフル関数なんです。
Excel2007以前との互換性があるとのことですが、基本は新しいSTDEV.P関数を使いましょう。
STDEV.P関数とSTDEV.S関数の違い(母集団か標本か)
もう一つ、似ている関数に「STDEV.S」関数があります。

「P」か「S」かの違いだけ!

=STDEV.S(数値1,数値2……)
STDEV.S | この範囲(標本)の標準偏差を教えて |
数値1 | この範囲(標本) |
数値2 | 離れたセルも範囲に入れてい場合(省略可) |
使い方はSTDEV.P関数と全く同じですね。
この2つの違いはちょいムズですが、対象が母集団の場合はSTDEV.P関数、標本の場合はSTDEV.S関数を使います。

いや、分かりません!

母集団はデータ全体、標本は一部ってことだね。
つまり以下のようなことです。
関数 | セル範囲 |
---|---|
STDEV.P関数 | 指定したセル範囲をすべてのデータとして、標準偏差を求める |
STDEV.S関数 | 指定したセル範囲をデータの一部として、標準偏差の推測値を求める |

これがデータのすべて!というときはSTDEV.P関数。
データのすべてではないけどすべてのデータは集まんないから、すべてとみなす!というときはSTDEV.S関数を使うって感じですね。
これで、標準偏差を求めて違った角度からデータが確認できますね!
それでは、お疲れさまでした!
- 標準偏差とは、平均から標準的にどれくらい離れているか
- 母集団の標準偏差を求めるには、STDEV.P関数
- 標本の標準偏差を求めるには、STDEV.S関数
- =STDEV.P(セル範囲)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません