【Excel・エクセル】文字や値を検索する方法!検索機能の使い方
この表のどこかに、山田さんのデータがあるはずなんだけど……
検索機能を使って、検索する方法を見てみよう。
- 検索のショートカットキーは「Ctrlキー」+「Fキー」
- 範囲選択して検索すれば、範囲内検索ができる
- 「オプション」を押せば、検索の条件が指定できる
検索の練習ファイルダウンロード
一緒にやってみませんか?
【Excel・エクセル】検索機能の使い方、ショートカットキー
エクセルは大量のデータを処理します。
そんなエクセル内で、「あれが書いてあるセルってどこだっけ?」と、特定の文字などが書かれたセルを検索したいときってありませんか?
この中にいる、山田さんを探したいんだ。
そんな時は、「検索機能」を使っちまいましょう!
ステップ1
エクセルでの検索は、「ホームタブ」→編集のところにある「検索と選択」をクリック。
ステップ2
出てきたメニューから「検索」をクリックします。
が、しかし!!
検索はショートカットキーが断然楽で速いです。
さっそく、ショートカットキーでの検索のやり方を見てみましょう!
検索機能のショートカットキー
ステップ1
検索機能のショートカットキー、「Ctrlキー」+「Fキー」を押してみてください。
すると、なにやら出てきましたね。
彼の名は「検索と置換ダイアログボックス」。
名前の通り、検索機能と置換機能を使うためにやってきました。
置換機能?
ある文字を、別の文字に置き換える機能だよ。
詳しくは、下記のページでご紹介するね!
文字列の検索方法
では、この検索機能を使って、表の中にいる山田さんを検索したいと思います。
ステップ2
検索と置換ダイアログボックスにある「検索する文字列」に、検索したい文字を入力します。
今回は山田さんのデータを検索したいので、「山田」と入力してみます。
「すべて検索」と「次を検索」ってあるけど、どっちで検索できるの?
どっちでもできるけど、検索の仕方が違うんよ。
文字列の検索:すべて検索
ステップ3-1
「すべて検索」では、そのシートにある検索した文字列のセルが、一覧で表示されます。
試しに「すべて検索」を選んでみます。
「山田」と書かれたセルの一覧が表示されました。
このシートには、「山田」と書かれたセルが3つあるのが分かります。
ステップ4-1
検索結果にマウスを当てると、マウスポインタが指の形になりました。
この状態でクリックすれば、そのセルにジャンプできます。
完了!
試しに、「山田 隆」さんをクリックしてみると……そのセルに移動できました!
該当のセルがたくさんあるときには、便利な機能ですね。
文字列の検索:次を検索
ステップ3-2
「次を検索」では検索結果の一覧は出ず、直接該当のセルへジャンプします。
「次を検索」をクリックしてみると……山田さんのセルに移動できました!
あれ、山田さんって3人いたよね?他の2人のセルには移動できないの?
もう一度「次を検索」を押してみて。
ステップ4-2
もう一度「次を検索」をクリックすると、別の山田さんのセルに移動しました。
「次を検索」をクリックすれば、該当のセルを次々と移動できます。
今回山田さんのセルは3つありますが、4回、5回とクリックすると、この3つのセルをローテーションします。
ちなみに検索される順番は、アクティブなセルより下にあるセルから、どんどん下へ潜っていくよ。
上から探したいなら、一番上のセルをクリックしてアクティブにしてから検索するといいですよ!
アクティブなセル?
最後にクリックしたセルだよ。
範囲を指定して文字列を検索する方法
名前に「男」がついてる人がいたんだよな。「男」で検索してみれば分かるかも!
と思い、検索する文字列に「男」と入れて検索した結果……
よよよ、46!?坂?坂道なの!?
確認のために、クリックして移動してみよう。
移動してみると、46セルの原因は「氏名」ではなく「性別」の男のようですね。
そう、検索では、シート内すべての文字列を検索します。
そのため、ほしい情報になかなかたどり着かないことも……
何とかなりませんかねぇ?
検索する範囲を指定できるんよ。
ステップ1
やり方は簡単で、検索したい範囲をドラッグなどして選択するだけ!
行や列で指定してもOKです。
じゃあ改めて、氏名のB列を選択して、もう一度検索してみて。
完了!
すると、選択した範囲の中で検索できました!
目的のセルが、より探しやすくなりますね。
あいまい検索、ワイルドカードは使える?
この検索機能では、あいまい検索でおなじみのワイルドカードが使えます。
ボクにはなじみがないですねぇ。
詳しくは、別のページでご紹介するね。
早い話、「あの人、ほら、高なんとかさん!名前は何とか子さん。高なんとか子さん!」の、「なんとか」の部分をカバーしてくれるのが、ワイルドカードです。
ワイルドカードには「?(クエスチョンマーク)」と「*(アスタリスク)」がありますが、ここでは「*」を使ってみます。
ステップ1
「*」をそのまま「なんとか」と読んで、「高*子」で検索してみてください。
完了!
無事、「高田 啓子」さんが検索されました!
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【Excel・エクセル】検索条件を変える、検索のオプション
検索機能には、「検索のオプション」があります。
検索のオプションでは、どういう風に検索するか、その方法や条件を指定できます。
ステップ1
検索と置換ダイアログボックスの右下にありる「オプション」をクリックしてみてください。
完了!
検索のオプションの部分が出てきました!
ちなみに、もう一度「オプション」をクリックすると、元に戻ります。
検索のオプションは、「置換機能」でも使えるよ!
検索する文字列を部分一致ではなく完全一致にする
通常の検索機能は部分一致での検索ですが、検索のオプションで指定すれば、完全一致での検索に変更できます。
完全一致?
検索する文字列と全く同じセルを検索するってことだよ。
先ほどの検索では、「山田」と検索すると、「山田真奈美」さんも「山田隆」さんも「山田清」さんも検索できました。
山田という文字が一部に入っていれば、検索されたわけです。
これが部分一致ですね。
対して完全一致は、「山田」と検索すると、「山田」と書かれたセルだけが検索されます。
検索する文字列に完全に一致するものだけ、検索されるのです。
では実際に検索してみましょう。
ここに「中川久美」さんと「中川久美子」さんがいます。
部分一致(今まで通り)の検索で「中川久美」を検索すると、「中川久美」さんと「中川久美子」さんのどちらも検索結果に出てきます。
では、完全一致にして、検索を試してみましょう。
ステップ1
検索と置換ダイアログボックスの右下にありる「オプション」をクリックしてください。
ステップ2
完全一致にするには、検索のオプションにある「セル内容が完全に同一であるものを検索する」をクリックしてチェックを入れます。
チェックを入れたら、「すべて検索」をクリックしてみてください。
完了!
すると、部分一致の「中川久美子」さんは検索結果から外れて、完全一致の「中川久美」さんだけが検索結果に表示されました!
全く同じ文字のセルを探したいときは、ぜひ使ってみてください!
シートで検索するか、ブック全体で検索するか
探したい文字が、どのシートにあるのか分からんとですよ。
検索場所を、シートかブックか選べるんよ。
ステップ1
検索と置換ダイアログボックスの右下にありる「オプション」をクリックしてください。
ステップ2
左側にある「検索場所」の右側のボックスをクリックしてください。
初期は「シート」になっていると思います。
ステップ3
すると、検索場所をシートにするかブックにするか、選べるようになりました。
検索したい場所を選んで検索すれば、指定した範囲で検索されます。
ブックはエクセルファイルの、すべてのシートってことだね。
検索対象を、数式、値、コメントから指定する
セルに書かれた文字じゃなくて、コメントの中の文字を検索したい!数式に絞って検索したい!なんてときもありますよね。
そんな時は、検索対象を絞っちゃいましょう。
ステップ1
検索と置換ダイアログボックスの右下にありる「オプション」をクリックしてください。
ステップ2
左側にある「検索対象」の右側のボックスをクリックしてください。
初期は「数式」になっていると思います。
ステップ3
すると、検索対象を「数式」「値」「コメント」から選べるようになりました。
検索したい対象を選んで検索すれば、指定した対象の中で検索されます。
数式にしても文字列が検索できるよね?
数式と値って何が違うの?
数式は計算で出た答え、値は直接書いた文字や数字なんよ。
例えば、同じ2と書かれたセルがあります。
上は単純に2と入力したセル。
コレが「値」です。
検索対象を値にすると、こっちだけが検索されます。
下は1+1の計算をした結果、2という答えが表示されたセル。
コレが数式です。
検索対象を数式にすると、こっちだけが検索されます。
検索する文字列の大文字と小文字を区別する
通常の検索は、大文字と小文字は区別されません。
「Excel」と、頭文字だけ大文字、そのほかは小文字で検索しても、「EXCEL」も「excel」も同じものとみなして、検索結果に表示します。
これを、大文字と小文字まで一致したときにだけ検索されるように、変更してみたいと思います。
ステップ1
検索と置換ダイアログボックスの右下にありる「オプション」をクリックしてください。
ステップ2
検索のオプションの「大文字と小文字を区別する」をクリックしてチェックを入れます。
チェックを入れたら、「すべて検索」をクリックしてみてください。
完了!
すると、大文字と小文字が区別され、頭文字だけ大文字の「Excel」だけが、検索結果に出てきました!
検索する文字列の半角と全角を区別する
通常の検索は、半角と全角は区別されません。
「EXCEL」と、すべて半角英字で検索しても、すべて全角英字で書かれた「EXCEL」は同じものとみなして、検索結果に表示します。
これを、半角と全角まで一致したときにだけ検索されるように、変更してみたいと思います。
ステップ1
検索と置換ダイアログボックスの右下にありる「オプション」をクリックしてください。
ステップ2
検索のオプションの「半角と全角を区別する」をクリックしてチェックを入れます。
チェックを入れたら、「すべて検索」をクリックしてみてください。
完了!
すると、半角と全角が区別され、半角の「EXCEL」だけが、検索結果に出てきました!
文字の色など、書式で検索する
オプションの「書式」では、指定の書式のセルを検索できますよ。
赤い文字のセルとか、黄色く塗りつぶししたセルとかで検索できるんよ。
コレを使って、色付きのセルの個数を数える、なんてことも出来ますよ。
詳しくは、下記ページでご紹介しています。
【Excel・エクセル】検索ができないときは
あれ、この中に絶対あるはずなのに、検索できない?
そんな時は、9割以上の確率で、検索オプションが予期せぬ設定になっているからです。
先ほどご紹介した「完全一致」、「検索場所」、「検索範囲」、「大文字と小文字の区別」、「半角と全角の区別」が、予期せぬ設定になっている可能性が高いので、チェックが入っていないか、確認してみてください。
【Excel・エクセル】そのほかの検索の方法
検索機能以外でも、検索する方法はいくつかあります。
検索して抽出する、VLOOKUP関数
検索機能は、検索した文字のセルにジャンプしますが、関数を使えば、検索したい文字列を抽出できます。
その代表的な関数が、「VLOOKUP関数」です。
エクセルの登竜門的な関数だね。
難しそう……
VLOOKUP関数の使い方は、以下の通り。
=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
VLOOKUP | この値を検索して持ってきて! |
検索値 | この値を基準にして |
範囲 | この範囲の中の |
列番号 | 左から何番目にある値を |
検索方法 | 検索値と全く一緒じゃないとダメか、似てるもでいいのか |
詳しくは、こっちのページで解説するね。
フィルター機能で検索する
フィルター機能を使えば、検索したい文字が書かれた行だけを表示できます。
フィルターの付け方は簡単で、付けたいデータをクリックして、「データタブ」→並べ替えとフィルターのところにある「フィルター」をクリックするだけ!
詳しくは、下記のページでご紹介!
検索の仕方を動画で見る
検索機能を使えば、もうシート内で迷子にはなりませんね!
それでは、お疲れさまでした!
- 検索のショートカットキーは「Ctrlキー」+「Fキー」
- 範囲選択して検索すれば、範囲内検索ができる
- 「オプション」を押せば、検索の条件が指定できる
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