【Excel・エクセル】IF関数で複数条件を指定したい!IFS関数、入れ子、関数の組み合わせ

if

IF関数で複数条件
もりの

IF関数で、複数条件ってできないの?

やまの

IF関数の入れ子か、IFS関数を使うといいんよ。

今回のポイント
  • IF関数で複数条件を指定するならIFS関数
  • IF関数の中にIF関数を入れる、入れ子でもOK
  • and関数やor関数と組み合わせてもOK

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【Excel・エクセル】IF関数で複数条件に分岐させるには

IF関数では「80点以上なら良、60点以上なら可、60点未満なら不可」のように、複数条件は指定できません。

複数条件を指定したいなら、方法は2つ。
IF関数の中にIF関数を入れる入れ子/ネストか、IFS関数を使う、です!

条件によっては、and関数やor関数と組み合わせてもできますよ。

やまの

IFS関数を使う方が、簡単!

IFS関数を使えば、2つ、3つ、4つ……10個以上の条件も、簡単にできます。

入れ子でも3つ、4つ以上の条件にできますが、式が複雑になるんですよね。

ただ、IFS関数はエクセルのバージョンが2019以降でないと使えません

もりの

IFS関数はExcel2019かExcel2021、Excel365じゃないと使えないのか。

Excel2016以前のバージョンをお使いの場合、複数条件は入れ子を使いましょう。

ちなみにIFS関数の読み方は「イフス関数」「イフズ関数」「イフエス関数」など。

動画でも、IFS関数やIF関数の複数条件のやり方をご紹介しています!

【Excel・エクセル】IFS関数の使い方

ではさっそく、関数の使い方を見てみましょう!

IFS関数の書き方

=IFS(理論式1,値が真の場合1,[理論式2],[値が真の場合2]……)

※[]内は省略可

やまの

これを100個以上続けられるんよ。

IFもし
理論値この数式が合っていたら
値が真の場合こうしてね
簡単に言うと 

=IFS(もしこの式が,当てはまればこうしてね,この式が,当てはまればこうしてね……)

条件(理論式)がかぶる場合は、先に書いた条件が優先されます。

例えば条件1が90以上、条件2が80以上で、数値が100の時。
条件1、2どちらも満たしていますが、先に書いた90以上の結果が表示されるのです。

IFS関数の練習問題

IFS関数を使ってセルC2に以下の4つの条件で、それぞれのランクを出してみましょう!

  • 点数が80点以上→A
  • 70点台→B
  • 60点台→C
  • 60点未満→D
IFS関数の練習問題
複数の条件で結果を分岐したい

※実際に操作できます。

いちいちスクロールするのは面倒なので、別タブか別ウィンドウで開くの推奨です!

やまの

=IFS(B2>=80,"A",B2>=70,"B",B2>=60,"C",B2<60,"D")になるよ。説明していくね。

ステップ1

答えを出したいセルC2に、「=IFS(」と入力します。

「=IFS(」と入力した画像
まずは関数名

ステップ2

1つ目の条件は、「もりのの点数が80点以上」ですね。

もりのの点数はセルB2にあるので、セルB2をクリックしましょう。

理論値を入力する画面
点数が

ステップ3

“以上"は不等号を使います。

算数で以上は「≧」と書きますが、エクセルでは大なり(>)とイコール(=)をつなげて書きます。

80点以上なら、「>=80」ですね。

理論値を入力する画面
80点以上
やまの

以上、以下などなど数値を比較するときは、次の記号(比較演算子)を使ってね。

AはBより大きいA>B
AはB以上A>=B
AはBと同じA=B
AはB以下A<=B
AはBより小さいA<B
AはBと違うA<>B
もりのの笑った顔
もりの

これで1つ目の条件は完成だね!

やまの

次の引数を書く前に、「,(カンマ)」を忘れないでね。

ステップ4

次に「こうしてね」の部分。

点数が80点以上だったら「A」と表示したいので、「"A",」と入力してください。

真の場合を入力した画像
だった場合「A」と表示
やまの

文字列は「"(ダブルクォーテーション)」で囲んであげてね。

もりの

次の条件に移るから、「,(カンマ)」も忘れないようにっと。

ステップ5

同じ要領で、2つ目から4つ目までの条件をつなげていきます。

70点台ならB、60点台ならC、60点未満ならDまで書いてきましょう。

IFS関数の使用例
条件と真の値を連続で書いていくだけ
もりの

最後の条件は60点未満だから、「<60」になるのか。

完成!

書き終わったらエンターキー押します。

もりのは68点、60点以上70点未満なので、Cランクになりました。

IFS関数で答えを出した画像
60以上70未満なのでC

オートフィルでコピーしてみると、ちゃんと条件で結果を分岐できていますね!

IFS関数の完成図
複数条件で結果を分岐できた

条件を4つ以上にしたいときは「,(カンマ)」でつなげて、理論値と真の場合を追加すればOKです。

もりの

10個以上の条件も、コレなら簡単にできるね!

IFS関数で"それ以外"という条件にする

もりの

条件を全部書くのって面倒だなぁ。

やまの

“それ以外"って条件も指定できるんよ。

その方法は、最後の条件を「TRUE」にするだけ。

たとえばさっきの式なら、「=IFS(B2>=80,"A",B2>=70,"B",B2>=60,"C",TRUE,"D")」でも同じ結果になるんです。

80以上ならA、70以上ならB、60以上ならC、それ以外はDってことですね。

【Excel・エクセル】IF関数を入れ子にして複数条件を指定する

IF関数の中にIF関数を入れる、いわゆる入れ子(ネスト)でも、複数条件で結果を分岐できます。

IFS関数が使えないときは、こちらの方法を試してください。

やまの

64個までネストできるんよ。

IF関数を入れ子にして、さっきと同じ以下の4つの条件で、セルC2にランクを出してみましょう!

  • 点数が80点以上→A
  • 70点台→B
  • 60点台→C
  • 60点未満→D
IF関数入れ子の練習問題
複数の条件で結果を分岐したい
やまの

IF関数の書き方をおさらいしとくね。

IF関数の書き方

=IF(理論式,値が真の場合,値が偽の場合)

ステップ1

まずは関数名。

答えを出したいセルC2に「=IF(」と入力してください。

「=IF(」まで入力した画像
まずは関数名

ステップ2

次に1つ目の条件。

コレはIFS関数と全く同じです。
点数が80点以上なので、「B2>=80,」でしたね。

最後の「,」も忘れずに。

1つ目の条件
条件1を入力

ステップ3

次は先ほどの式に当てはまった場合。

ここもIFS関数と同じです。
Aと表示させたいので、「"A",」と入力します。

真の場合を入力した画像
「A」と表示させる
もりの

ここまではIFS関数と一緒。

ステップ4

さてIFS関数では次の条件を書きますが、IF関数はそうはいきません。

IF関数では、理論式が当てはまらなかった場合を書かないといけないからです。

もりの

ここでBって書くと、C、Dの条件は書けなくなるなぁ。

そこで、もう一度IF関数を書くんです!

IF関数の途中ですが、「IF(」と入力してください。

IF関数を入れ子にした画像
IFの中にIFを入れる!
やまのののんびりした顔
やまの

これが入れ子!

ステップ5

2つ目の条件と結果を入力していきます。

今回は70点以上でBとしたいので「B2>=70、"B",」ですね。

2つ目の条件を入力する画像
2つ目の条件を書く
もりの

IFS関数の値が真の場合の次の「,」を「IF(」に置き換えれば良さそうだね。

やまのの困った顔
やまの

めっちゃ「の」って言った。

ステップ6

まだ条件があれば、さらにIF関数でつなげていきます。

IFで条件をつなぐ画像
IFで条件をつないでいく
もりの

条件を増やすなら、IFでつなげるのか。

ステップ7

最後もIFS関数とちょっと違います。

IFS関数は60未満という条件を書きましたが、IF関数では最後の条件は書かなくてOKです。

そのまま「"D"」と入力します。

最後の条件を割愛した画像
最後の条件は書かなくてOK
やまの

どれにも当てはまらなかった場合ってことになるからね。

ステップ8

最後にカッコを閉じますが、IFの数分カッコ閉じが必要なので、ご注意ください。

カッコを閉じる画像
カッコ閉じの数に注意!

完成!

オートフィルでコピーすれば、IF関数を入れ子にしても、複数条件で結果を分岐できました!

複数条件を指定できた画像
複数条件を指定できた
もりのの笑った顔
もりの

IFS関数もIF関数の入れ子も、結果は同じなんだね!

【Excel・エクセル】IF関数と他の関数を組み合わせて複数条件を指定する

先ほどはIF関数の中にIF関数を入れましたが、条件によっては他の関数の方が便利です。

AND関数と組み合わせて複数の条件をすべて満たすとき、を指定する

AかつBといった条件にするなら、AND関数を使います。

IF関数とAND関数の組み合わせ例
IF関数とAND関数の組み合わせ例

詳しい使い方は、下記ページでご紹介しています!

OR関数と組み合わせて複数の条件のどれかを満たすとき、を指定する

AまたはBといった条件にするなら、OR関数を使います。

IF関数とOR関数の組み合わせ例
IF関数とOR関数の組み合わせ例

詳しい使い方は、下記ページでご紹介しています!

これで、条件を指定した計算も思いのままですね!
それでは、お疲れさまでした!

今回のポイント
  • IF関数で複数条件を指定するならIFS関数
  • IF関数の中にIF関数を入れる、入れ子でもOK
  • and関数やor関数と組み合わせてもOK

数式・関数,Excelif

Posted by morino