【Excel・エクセル】ユーザー定義まとめ！日付や単位など設定方法
この表示形式って、自分で自由に変えられないの？
ユーザー定義ってのを使えば、日付も単位も思いのままさ。
- ユーザー定義は「右クリック」→「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」から設定
- 日付、曜日、文字列、数値など、該当する書式記号を入力する
- 条件の指定もできる
【Excel・エクセル】ユーザー定義とは？
%表示や\表示などは、表示形式から設定できますよね。
https://sakusaku-office.com/excel/post-4019/ではこの中にない、例えば数字を入れれば○○円と自動で末尾に円と付けたい場合、どうすればいいでしょうか？
そこで使えるのが、ユーザー定義なんよ。
ユーザー定義は表示形式を自由に設定できる機能です。
%、\、日付や曜日、単位に時間、色々な表示形式が設定できます。
難しそうな予感……
ルール通りにやれば、簡単さ！
ユーザー定義はセルの書式設定から設定します。
ユーザー定義の出し方は、以下の通り。
ステップ1
表示形式を変えたいセル範囲を選択して「右クリック」→「セルの書式設定」をクリックします。
またはショートカットキー「Ctrl + 1」でもOKです。
※1はテンキーではなく、ひらがなの「ぬ」が書かれた方です。
ステップ2
セルの書式設定ダイアログボックスが出てくるので、上のメニューから「表示形式」→分類のところにある「ユーザー定義」をクリックすれば、ユーザー定義を設定する画面になりました。
あとは表示させたい内容に応じて、書式記号を入力すればOKです。
書式記号？
次に説明する記号を入力するだけでいいんよ。
【Excel・エクセル】ユーザー定義で使える書式記号まとめ
日付・曜日に関するユーザー定義の書式記号
セルの値はすべて「2022/2/1」とします。
どの書式記号を設定すると、どう表示されるのかを表しています。
年の書式記号
| 書式記号 | どう表示されるか | 結果 |
|---|---|---|
| yyyy | 西暦を4桁で表示 | 2022 |
| yy | 西暦を2桁で表示 | 22 |
| ggg | 和暦の元号を表示 | 令和 |
| gg | 元号を漢字一文字で表示 | 令 |
| g | 元号をアルファベット一文字で表示 | R |
| e | 和暦の年数を表示 | 4 |
| ee | 和暦の年数を2桁で表示 | 04 |
月・日の書式記号
| 書式記号 | どう表示されるか | 結果 |
|---|---|---|
| m | 月を表示 | 2 |
| mmm | 月を英語の短縮形で表示 | Feb |
| mmmm | 月を英語で表示 | February |
| d | 日付を表示 | 1 |
| dd | 日付けを2桁で表示 | 01 |
曜日の書式記号
| 書式記号 | どう表示されるか | 結果 |
|---|---|---|
| aaaa | 曜日を表示 | 火曜日 |
| aaa | 曜日を一文字で表示 | 火 |
| dddd | 曜日を英語で表示 | Tuesday |
| ddd | 曜日を英語の短縮形で表示 | Tue |
それぞれをつなげたり、間に「年」とか「月」とか入れたりもできるんよ。
例えば「ggge"年"m"月"d"日"(aaa)」と入力して「OK」をクリックしてみると……
2022/2/1が、令和4年2月1日(火)に変りました！
意外と簡単にできましたね。
文字を入れるときは、「"」で囲んでね。
でも、「()」は囲まなくても表示されたよ？
その秘密は、次にお話ししますね。
文字列に関するユーザー定義の書式記号
セルの値はすべて「もりの」とします。
どの書式記号を設定すると、どう表示されるのかを表しています。
| 書式記号 | 意味 | 例 | 結果 |
|---|---|---|---|
| @ | 文字列を表す | @"先生" | もりの先生 |
| ! | 次の一文字だけそのまま表示する | @!様 | もりの様 |
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「@!様」と「@"様"」は同じ表示になります。
ただ!は一文字しか対応していないので、「@!先生」にはできません。
また、表示形式の中には「!」や「""」を使わず、そのまま表示できる文字列があります。
- \（円）
- $（ドル）
- +（プラス）
- -（マイナス・ハイフン）
- =（イコール）
- （）（カッコ）
- ,（カンマ）
- /（スラッシュ）
などがあります。
だから「()」は表示されたのか。
数値に関するユーザー定義の書式記号
セルの値はすべて「123.456」とします。
どの書式記号を設定すると、どう表示されるのかを表しています。
| 書式記号 | どう表示されるか | 結果 |
|---|---|---|
| # | 整数を表示 | 123 |
| #.# | 小数点第一位まで表示（四捨五入） | 123.5 |
| #.## | 小数点以下を#の数分表示（四捨五入） | 123.45 |
| ####.# | 値の整数より#が多くても、値に変化なし | 123.5 |
| 0 | 整数を表示 | 123 |
| 0000 | 値の整数より#が多い場合、余剰分は0表示 | 0123 |
| ? | 整数を表示 | 123 |
| ???? | 値の整数より#が多い場合、余剰分は半角スペース表示 | (半角スペース)123 |
0はどういうときに使うの？
例えば「001」みたいに決まった桁数にしたいときとか、「090～」みたいに電話番号を表示させたいときとかだね。
単位に関する書式記号（数値と文字列の組み合わせ）
「#"単位"」にすれば、数値を入力するだけで自動で任意の単位が表示できます。
セルの値はすべて「1234567」とします。
| 書式記号 | 結果 |
|---|---|
| \# | \1234567 |
| #"円" | 1234567円 |
| #,### | 1,234,567 |
| #,###"Kg" | 1,234,567Kg |
| #, | 1234 |
| #,###, | 1,234 |
「#,」ってどういうこと？
例えば次の画像のように、表示金額が千円単位の場合は「#,」にします。
無事、千円単位で表示されましたね。
ちなみに「#,,」とすれば、百万単位で表示できますよ。
時間に関するユーザー定義の書式記号
セルの値はすべて「1:23:45」とします。
どの書式記号を設定すると、どう表示されるのかを表しています。
| 書式記号 | どう表示されるか | 結果 |
|---|---|---|
| h | 時刻を表示 | 1 |
| m | 分を表示 | 23 |
| s | 秒を表示 | 45 |
| AM/PM | AMかPMかを表示 | AM |
| AM/PM h:mm | 上記の組み合わせ | AM 1:23 |
色に関するユーザー定義の書式記号
なんとフォントの色まで変えられるんです。
使える色は[黒]、[赤]、[白]、[青]、[黄]、[紫]、[水]、[緑]です。
ちなみに色の番号を使うともっと細かく指定できます。
その他のユーザー定義の書式記号
その他、特殊な書式記号に「*（アスタリスク）」があります。
コレは、*の次の文字をセルの端まで繰り返し表示する書式記号です。
例えば「¥ *-#,###」とした場合、「*」の次の「-」がセルの余白をすべて埋め尽くしてくれます。
うまく使えば、格段に見やすくなりそうですね。
条件によって書式を変える
なんと条件によって書式を変えられます。
条件を指定する
条件を指定する場合は「=（統合）」や「＞,＜（不等号）」を使い、「;（セミコロン）」で区切ります。
例えば70以上を合格、70未満を不合格とする場合。
「[>=70]"合格" #;[<70]"不合格" #」とすれば、図のように表示されます。
条件を指定しない
条件を指定せずに「;（セミコロン）」で区切った場合、左から「正の数、負の数、0、文字列」という条件になります。
例えば「[黒];[赤]」にした場合、正の数だと黒字、負の数（マイナス）だと赤字で表示できます。
※0以降は省略可
「[黒];[赤];[緑];@"さん"」とすれば、こんな感じに書式を設定できますね。
【Excel・エクセル】ユーザー定義を削除するには
ちなみに設定したユーザー定義は、どんどん一覧に追加されていきます。
増えすぎて探しにくい場合は、不要なユーザー定義をクリックして「削除」をクリックすれば、削除できますよ。
これで、セルの値の表示形式を思いのままに変更できますね！
それでは、お疲れさまでした！
- ユーザー定義は「右クリック」→「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザー定義」から設定
- 日付、曜日、文字列、数値など、該当する書式記号を入力する
- 条件の指定もできる
