【Excel・エクセル】セルに名前を付ける?名前の定義とは

関数で他のセルを参照してると、何の値だったか分からなくなるんだ。

セルに名前を付けたら、分かりやすくなるよ!
- セル範囲に名前を付ける:名前ボックスに名前を入力
- 複数の名前を一度につける:「数式タブ」→「選択範囲から作成」
- 名前を数式で使う「数式タブ」→「数式で使用」
- セルの名前の削除・編集:「数式タブ」→「名前の管理」
名前の定義の練習ファイルダウンロード

一緒にやってみませんか?
【Excel・エクセル】名前の定義とは?
数式や関数でセルを参照すると、あとから「何を参照してるんだっけ?」となりませんか?

作ったときはよくても、後で数式を変更するときに、解読だけで30分1時間と時間が過ぎていく……。
そうならないために、セル範囲に名前を付けて管理するのが「名前の定義」なのです!

【Excel・エクセル】セル範囲に名前を付けるやり方
ではさっそく、それぞれの月の売り上げの列に、名前を付けてみましょう。

いくつかやり方があるので、やりやすい方を試してくださいね!
セルに名前を付ける方法1、名前ボックス
ステップ1
まず、名前を付けたい範囲をドラッグして選択します。
今回は「6月売上のセルC2からC11まで」をドラッグしますね。

ステップ2
数式バーの左側にある「名前ボックス」をクリックしてください。
いつもはセルの番号が表示されてるやつですね。


名前ボックスって名前があったんだ。
ステップ3
名前を入力していきます。
今回は、「_6月売上」と入力してみました。


なんで最初に「_(アンダーバー)」を付けるの?

名前ボックスのルールで、先頭に数字は使えないんよ。
完了!
セルをクリックすると、セル番号が表示されますが……

先ほど名前を付けたセルC2からC11をドラッグすると、名前ボックスに「_6月売上」と表示されました。

セルに名前を付ける方法2、選択範囲から生成
同じように、7月と8月の売り上げも……

一個ずつやっていくしかないの?
確かに、1列ずつ入れていくのは面倒ですよね。

列が何十何百ってあったら、名前を付けるだけで大仕事だ。
そこで使えるのが、「選択範囲から生成」です!複数の列に一括で名前を付けられますよ。
ステップ1
まず、名前を付けたいセル範囲を、まとめてドラッグして選択します。
この時、セル範囲の名前にしたい見出し(項目名)も、範囲に含めてドラッグしてください。
今回は、見出しも含めたセルD1からE11までをドラッグします。

ステップ2
「数式タブ」→定義された名前のところにある「選択範囲から生成」をクリックしてください。

「選択範囲から名前を生成ダイアログボックス」が出てきました。


以下に含まれる値から名前を作成……どういうこと?

選択した範囲のどこを名前にしますか?ってことなんよ。
今回は、選択した範囲の上端に見出しがありますよね。
というわけで、「上端行」をクリックして選んで、「OK」をクリックしましょう。

完了!
これで命名完了です!
セルD2からD11までをドラッグして名前ボックスを見てみると、ちゃんと「_7月売上」になっていますね!

8月売上もホラこの通り♪

セルに名前を付ける方法3、名前の定義の使い方
名前の定義を使うと、今までより細かく設定ができます。
合計のセル範囲に名前の定義を使って、合計と名前を付けてみましょう。
ステップ1
「数式タブ」→定義された名前のところにある「名前の定義」をクリックしてください。

「新しい名前ダイアログボックス」が出てきました。

ステップ2
「名前」に、付けたい名前を入力します。
「合計」と入力してみました。

ステップ3
「範囲」では、付けた名前をブック全体で使うか、特定のシートだけで使うかを選べます。
今回はブックを選んでおきますね。

コメントは、後で見て分かるためのメモ書きのようなものです。
今回は、空欄のままにしておきますね。

ステップ4
参照範囲には、名前をつけたい範囲を指定します。
すでに範囲が書かれていますが、かまわず「上向きの矢印」をクリックしてください。

ステップ5
範囲の選択画面に切り替わるので、名前を付けたい範囲をドラッグして選択します。


先に範囲を選んで「名前の定義」をクリックしてもOKだよ。
離れたセルに同じ名前を付けるには
合計の範囲はセルF2~F11と、セルC12~F12もありますね。
離れたセル範囲に同じ名前を付けるには、どうすればいいでしょうか?


2つの範囲に、それぞれ合計って名前を付ける!

残念!同じ名前は付けられませーん。

ぐぬぬ……
ステップ6
答えは、Ctrlキーを押しながら選ぶ、です!
セルF2からF11をドラッグして、Ctrlキーを押しながら、セルC12からF12をドラッグします。

ステップ7
選択できたら、新しい名前ダイアログボックスの「下向き矢印」をクリックします。

ステップ8
画面が戻るので、そのまま「OK」をクリックしてください。

完了!
これで、名前が付けられました!

名前に限らず離れたセルを一度に選択するには、Ctrlキーを押しながらクリックやドラッグするんよ。
【Excel・エクセル】セルの名前の使い方
セルの名前を使って数式を書く
では、付けた名前を使って、数式を書いてみましょう!
セルC12に、6月売上の合計を出したいと思います。


普通にやると、SUM(C2:C11)だよね。
ステップ1
合計なので、SUM関数を使いましょう。セルC12に、「=SUM(」まで入力します。
ステップ2
いよいよセルの名前の出番です!
「数式タブ」→定義された名前のところにある「数式で使用」をクリックします。

ステップ3
名前が付いたセル範囲の一覧から、使いたい範囲の名前を選びます。
「_6月売上」をクリックして選んでください。


_6月売上さーん!もりのさんがお呼びよー!
完成!
セル範囲が、セル範囲の名前になりました。
エンターキーを押せば、6月売上の合計値が計算されましたね!

同じようにして、7月売上と8月売上の合計も、SUM関数と名前を使って計算してみましょう!
下図のようになれば、成功です!


セルD12は「=SUM(_7月売上)」
セルE12は「=SUM(_8月売上)」になるよ。
セルの名前を使って書式を変える
名前を使えば、一度に書式などを変えられますよ!
「合計」のセル範囲を、一括で太字にしてみたいと思います。
ステップ1
「名前ボックスの下向き三角」をクリックしてみてください。

ステップ2
付けた名前の一覧が出てくるので、「合計」を選びます。

セル範囲「合計」が選択されました。

ステップ3
このまま「ホームタブ」→フォントのところにある「太字」をクリックすれば!

完成!
セル範囲「合計」が、すべて太字になりました!

【Excel・エクセル】セルの名前を編集する
セルの名前を削除する
セルの名前は、もちろん削除もできます。
ステップ1
「数式タブ」→定義された名前のところにある「名前の管理」をクリックしてください。

名前の管理ダイアログボックスが出てきました。
今まで付けた名前の一覧が出ていますね。

ステップ2
削除したい名前を選んで、「削除」をクリックすれば、名前を削除できます。

ステップ3
「削除しますか?」とメッセージが出たら、「OK」をクリックします。


間違って消さないように、気を付けてね。
完了!
1、2の……ポカン!
これで、「合計」は削除されました!

付けた名前や範囲を編集する
名前の管理ダイアログボックスから、名前や範囲の変更もできます。
ステップ1
修正したい名前を選んで、「編集」をクリックしてみてください。

ステップ2
名前の編集ダイアログボックスが出てきました。
ここから名前や範囲を編集できます。

セル範囲に名前を付ければ、数式が見やすくなったり、範囲選択も楽になったり、作業効率爆上がりですね!
それでは、お疲れさまでした!
- セル範囲に名前を付ける:名前ボックスに名前を入力
- 複数の名前を一度につける:「数式タブ」→「選択範囲から作成」
- 名前を数式で使う「数式タブ」→「数式で使用」
- セルの名前の削除・編集:「数式タブ」→「名前の管理」
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