【Excel・エクセル】テーブルとは?何が便利?機能や使い方を紹介

お役立ち,デザイン

もりの

よし、データを入れたから、フィルターかけて合計出して、見やすいように色も付けなきゃ。

やまの

テーブルって機能を使えば、それ一発でできるんよ。

今回のポイント
  • テーブルはデータベースの拡張機能
  • テーブルの作り方は「挿入タブ」→テーブルの「テーブル」
  • テーブルの解除は「テーブルツール デザインタブ」→ツールの「範囲に変換」

スポンサーリンク

テーブルの練習ファイルダウンロード

もりの
 
 

一緒にやってみませんか?

【Excel・エクセル】テーブルとは?

テーブルを設定した表
テーブルを設定するだけで、見栄えもよくなる

表を英語でいうと、テーブルです。でも、エクセルでいうテーブルは、ただの表とは全然違います。

エクセルは、社員の入社日や配属先をまとめたり、商品が売れた日にちや場所、いくら売れたかなどを管理する、データベースとして扱う機会が多いソフトですね。

もりの

シュコー

やまの

まさか、ダースベ……いや、やめとこう。

データベースとは

データベースとは、たくさんのデータを使いやすい形でまとめたモノです。
たとえば社員名簿や電話帳なんかも、社員のデータや電話番号データをまとめたデータベースですね。

表は、セルにデータを入力したもの。
もちろんそのままでも関数やフィルターなどを使えば、使いにくくはありません。

テーブルはその表を、ここからここまでがまとまったテーブルですよーとエクセルさんに教えて、データベースとして使いやすい機能を加えた状態、というイメージでしょうか。

テーブルを設定すると、以下のような機能が自動で追加されます。

他にも集計行を追加して、合計や平均を簡単に出せたりと、便利な機能がたくさん!
つまり、エクセルでデータをまとめて保管、利用しているなら、テーブル機能がおすすめです!

もりの

使いやすくなるんなら、見てみたいな。

やまの

さっそくテーブルを作成してみよう。

【Excel・エクセル】テーブルの作り方

下図は、ある会社の販売製品の表……いや、データベースです。

テーブル化してないデータベース
テーブル化してないデータベース

ちなみに、B列とD列には関数が、E列はデータの入力規則でプルダウンメニューを設定しています。

B列とC列に数式が入っている画像
B列とD列には数式が
E列にプルダウンメニューが入っている画像
E列にはプルダウンメニューが

今はただの表ですが、これをテーブルに変換したいと思います。

もりの

表って言った。

ステップ1

まず、表の中のどこでもいいのでクリックして、「挿入タブ」→テーブルのところにある「テーブル」をクリックしてください。

テーブルの場所
テーブルの場所

すると、「テーブルの場所ダイアログボックス」が出てきました。
データ範囲は、エクセルさんが自動で検出してくれていますね。

テーブルの作成ダイアログボックス
テーブルの作成ダイアログボックス

ステップ2

1行目を見出し(項目名)にしている場合は、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れておいてください。

ちなみに、クリックでチェックを入り切りできます。

最後に「OK」をクリックしてください。

先頭行をテーブルの見出しとして使用する、にチェックをいれた画像
チェックを入れてOK

完成!

これで、ただの表がテーブルに生まれ変わりました!

テーブルが設定できた
テーブルが設定できた
やまの

テーブルのスタイルも同時に決めて、挿入する方法もあるんよ。

テーブルが使えない、できないときは

残念ながらテーブル、共有されたブックでは使用できません。
ブックのタイトルに[共有]と書かれていないか、確認してみてください。

タイトルに[共有]と書かれた画像
タイトルに[共有]と書かれていないか確認

[共有]と書かれていた場合、ブックの共有を解除しないとテーブルは使用できません。

もりの

ブックの共有を解除したいときは、どうするの?

やまの

詳しくは、下記で紹介するね。

【Excel・エクセル】テーブル機能のメリット

テーブルが設定された表
テーブルが設定された表

テーブルを設定すると、いいことがいっぱい!
一つずつ見ていきましょう。

1行ずつ色分けされる

テーブル化すると、表のデザインが変わりましたね。
見出しは目立つように強調され、2行目以降は1行おきに交互に色が違うので、見やすくなりました。

特に横に長いデータベースだと、いつの間にか一つ下の行を見ていた、なんてことも……。
交互に色違いになれば、その心配も少なくなりますね!

フィルター機能が自動でつく

また、フィルターが自動でかけられました。
データベースを扱うときって、ほぼ必ずフィルター機能は使うので、いちいち設定する手間が省けますね。

フィルターが自動で付いた
フィルターが自動で付いた
もりの

フィルター?

見出しが消えずに表示される

縦に長い(行数が多い)データベースを下にスクロールすると、「あれ、D列ってなんの項目だっけ?」と分からなくなることはありませんか?

テーブル機能はそんなみなさまの声にお応えして、下にスクロールしても見出し(項目名)が表示される機能を搭載!
テーブル内をどこでもいいのでクリックすると、下にスクロールしたときに、列番号(アルファベット)部分が見出しに早変わり。

列のアルファベットが見出しの文字に

これで、なんの項目だっけ?といちいち上に戻ることもありませんね!

やまの

先頭行の固定と似てるけど、ちょっと違うね。

テーブルを参照すると名前で表示される

テーブルに変換した時点で、テーブルそのものや列に、自動で名前が付けられます。

たとえばセルF9に、すべての個数の合計を出してみます。合計はSUM関数ですね。

セルF9に「=SUM(」と入力して、セルF2からF8までをドラッグしてみてください。
すると、いつもなら「F2:F8」となるところが、「テーブル1[定数]」となりました。

セル範囲が名前で表示
セル範囲が名前で表示された

テーブルに変換したことで、自動でセル範囲に名前が付いたんですね。
これなら、「F2からF8ってなにのことだろう?」と悩むこともなくなりますね。

やまの

ちなみに「テーブル1」というテーブルの名前は、自由に変えられるんよ。

テーブル内をどこでもいいのでクリックすると、タブの一番右に「テーブルツール デザイン」というタブが現れます。
その「テーブルツール デザイン」→プロパティのところにある「テーブル名」に、テーブル1と書いてありますね。
ここに、好きな名前を入力すればOKです。

テーブル名の場所
このテーブル名に名前を入力すればOK

数式を変えると、列すべてに反映される

計算式や関数が間違っていた場合、修正したらほかのセルにコピペしないといけません。
しかし、テーブルに変換すれば、自動で列の数式をすべて変えてくれます

例題のB列は「○年○ヵ月」という表記ですが、これを「○年○か月」に変えてみたいと思います。

セルB2をクリックして、数式バーの一番右に書かれた「"ヶ月"」を「"か月"」に変更し、エンターキーを押してください。

式の一部を修正
式の一部を修正すると

すると、セルB2だけしか変えていないはずなのに、B列すべてが「"か月"」に変りました!

修正が列すべてに反映された
修正が列すべてに反映された

「やべ、ミスってるわ……」というときでも一か所修正するだけでOKですね。

【Excel・エクセル】テーブルの使い方

上記のメリットだけでも便利ではありますが、さらに便利な活用方法がありますよ!

テーブルにデータを追加する

そのまま新しい行に文字を書く

テーブルに新しくデータを追加してみましょう。セルA9に、「2015/3/9」と入力してみてください。
※別の日付でも大丈夫です。

新しくデータを追加
データを追加してみると

エクセルさんが「あ、テーブルにデータが増えたぞ」と認識して、自動で行を追加してくれました。

自動で行が追加された

セルA9に日付を入れただけなのに、B列やD列に何か書かれていますね?
これは、B列とD列には関数を使った数式を入れていたので、エクセルさんが気を遣って自動でオートフィルしてくれたから。

また、E列はプルダウンメニューを設定していましたが、こちらもしっかり引き継がれています。

プルダウンメニューも引き継がれている
プルダウンメニューも引き継がれている

データを追加すると、その上のセルの状態をそのまま引き継いでくれるんですね!

もりの

オートフィルしたみたいな感じだね!

テーブル範囲を自由に決める

ちなみに、テーブルの右下にある濃い色の点、気になりませんでしたか?

テーブルの右下にある濃い色の点
右下に点のようなものが

ステップ1

ポインタをこの点に当てると、ポインタの形が斜めの矢印に変りました。

ポインタの形が変わった
ポインタの形が変わった

ステップ2

これをクリックしてそのままドラッグすると、緑の枠線が出てきます。

緑の枠線
緑の枠線分だけ行や列を追加できる

完了!

この緑の枠線の分だけ、行や列が追加できます。もちろんオートフィルされた状態で!

データを入力しなくても追加できる
データを入力しなくても追加できる

テーブルの色を変える

テーブルを設定したときは、青を基調としたカラーリングになっていますが、毎回同じ色味ってのもねぇ……という場合、色やスタイルを変えられます。

ステップ1

まず、テーブル内のどこでもいいのでクリックます。
すると、タブの一番右に「テーブルツール デザイン」というタブが現れました!

ステップ2

「テーブルツール デザインタブ」→テーブルスタイルのところにある「クイックスタイル(テーブルの画像)」をクリックすると、そのスタイルが適応されます。

クイックスタイルの場所
クイックスタイルの場所

気に入るスタイルがあれば、ここで完成です!

ステップ3

もりの

これだけしかないの?

そんなことはありません。
テーブル画像の右下にある「その他(Vのマーク)」をクリックしてみてください。

その他の場所
その他の場所

すると、その他のスタイルが一覧で出てきました。

この中から、好きなスタイルを選べます。

テーブルスタイルの一覧
テーブルスタイルの一覧
もりの

いっぱいあるね!

ステップ4

それでも気に入るスタイルがなければ、下にある「新しいテーブルスタイル」から、色などを自分で決められます。

新しいテーブルスタイルの場所
新しいテーブルスタイルの場所
やまの

挿入するときにテーブルスタイルを決める方法もあるんよ。

スタイルなんかいらないよ!という場合は、「クリア」を選べば書式が解除されます。

テーブルからデータを集計する

テーブル内をクリックして、「デザインタブ」→テーブルスタイルのオプションのところにある「集計行」から集計行を追加すれば、手軽に合計や平均といった列の集計ができます

集計行の場所
集計行の場所

テーブルから行や列を削除する

いらない行や列をデリートキーで消しても、テーブル範囲は残ったままです。

行をデリートキーで消しても
行をデリートキーで消しても
テーブル範囲はそのまま
テーブル範囲はそのまま

テーブルから行や列を削除するときは、削除したい行や列のところで「右クリック」→「削除」→「テーブルの列」または「テーブルの行」をクリックしてください。

消したい方を選ぶ
消したい方を選ぶ

テーブルの解除方法

やっぱりテーブルじゃなくていいや……という場合は、テーブルを解除しましょう。

ステップ1

解除したいテーブル内をどこでもいいのでクリックすると、タブの一番右に「テーブルツール デザイン」というタブが現れます。

デザインタブの場所
デザインタブの場所

ステップ2

「テーブルツール デザインタブ」→ツールのところにある「範囲に変換」をクリックします。

範囲に変換の場所
範囲に変換の場所

ステップ3

テーブル機能を外して本当にいいんですか?と聞かれるので、良ければ「はい」をクリックしてください。

テーブルを標準の範囲に変換しますか?
テーブルを標準の範囲に変換しますか?

完成!

これで、テーブル機能はきれいさっぱりなくなりました。

普通の表に戻った
普通の表に戻った
もりの

書式は残ったままなんだね。

テーブルスタイルで適応された書式を解除するには、二つの方法があります。

テーブル解除前の場合

ステップ1

まず、テーブル内のどこでもいいのでクリックます。
すると、タブの一番右に「テーブルツール デザイン」というタブが現れました!

テーブルツール デザインタブ
テーブルツール デザインタブ

ステップ2

「テーブルツール デザインタブ」→テーブルスタイルのテーブル画像の右下にある「その他(Vのようなマーク」」をクリックしてみてください。

テーブルスタイルのその他の場所
その他の場所

ステップ3

出てきたメニューから、一番下にある「クリア」をクリックすれば、書式が解除されます。

クリアで書式を解除
クリアで書式を解除

テーブル解除後の場合

テーブルを解除すると、デザインタブは使えません。

テーブルを解除してしまった場合は、書式を消したい範囲をドラッグして選択して、「ホームタブ」→一番右の編集のところにある「クリア」をクリックします。

出てきたメニューから「書式をクリア」をクリックすれば、書式が削除されます。

書式をクリアの場所
書式をクリアの場所

テーブル機能をうまく活用すれば、データベースの作業がうんとはかどりますね!

長くお付き合いいただきありがとうございます^^;
それでは、お疲れさまでした!

今回のおさらい
  • テーブルはデータベースの拡張機能
  • テーブルの作り方は「挿入タブ」→テーブルの「テーブル」
  • テーブルの解除は「テーブルツール デザインタブ」→ツールの「範囲に変換」

テーブルの作り方・使い方を動画で見る