【Excel・エクセル】ランダムな数字を出す!RAND関数・RANDBETWEEN関数の使い方

お役立ち,時短,並び替え

もりの

例として表にサンプルデータを入れたいけど、数値を入力するのが面倒なんだ。

やまの

テキトーな数を入れる関数があるんよ。

今回のポイント
  • ランダムな数(乱数)を出すにはRAND関数
  • 引数はなく、RAND()でOK
  • 0以上100未満の乱数はRAND()*100でOK
  • 任意の範囲のランダムな整数はRANDBETWEEN関数を使う

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【Excel・エクセル】ランダムな数字(乱数)を出すRAND関数

適当な数値を入力したいときに役立つのが、RAND関数です。
その名の通り、ランダムな数字(乱数)を出してくれます。

通常は、0より大きく1未満の数で、小数点以下まで出てきます。

整数(小数点以下がない数)や、指定した範囲内でのランダムな数字も出せますよ!

RAND関数を使った式の画像
RAND関数の使用例

【Excel・エクセル】RAND関数の使い方

数式の書き方

=RAND()

もりの

あれ、カッコの中は何も書かないの?

やまの

RAND関数は引数がないんよ。

ステップ1

ためしに、セルA1に「=RAND()」と入力してみてください。

RAND関数はこれだけでOK
RAND関数はこれだけでOK

完成!

ランダムな数字が表示されました。

ランダムな数が返された
ランダムな数が返された

ランダムな数値なので、オートフィルすると全部違う数値になります。

RAND関数をオートフィルした画像
全部違う値に
やまの

ちなみに、再計算されるごとに違う数値に変るんよ。

もりの

それにしても、数値が小さすぎない?

RAND関数で1以上を出すには

RAND関数は0より大きく1未満の数を返します。
でもテストの点数など、数を1~100の間で出したいこともありますよね。

そんな時は、100を掛ければいいんです。

1~100の乱数を出す数式

=RAND()*100

0より大きく1未満なので、100を掛けたら1以上100未満になりますよね♪
掛ける数を増やせば、その分出せる数字は大きくなります。

100未満のランダムな数が出てきた
100未満のランダムな数が出てきた

範囲を指定して乱数を出すには

例えばランダムな数でも、50~100の間で出してほしいってときって、ありますよね。
A~Bの間と、範囲を指定して乱数を出したいときは、以下のように入力してください。

範囲を指定して乱数を出す数式

=RAND()*(B-A)+A

50~100の間の乱数を出したい場合、「=RAND()*(100-50)+50」と入力すればOKです。

指定した範囲で乱数が出た
指定した範囲で乱数が出た

小数点のない整数の乱数を出すには

RAND関数では、ほとんどの場合で小数点以下まで出てきます。
小数点なしで1以上100未満の整数値を出したい場合、以下のように入力してください。

1~100の整数の乱数を出す数式

=INT(RAND()*100)

整数のランダムな値が出た
整数のランダムな値が出た

【Excel・エクセル】指定した範囲で整数の乱数を出すRANDBETWEEN関数

RAND関数で今までの2つ(範囲を指定して乱数を出す・整数の乱数を出す)を満たすランダムな値を出したいとなると、なんだか複雑そうですね……。

やまの

RANDBETWEENって関数を使えば、すぐ出せるよ!

RANDBETWEEN関数はとっても便利!
ここからここまでの間で、と指定すれば、その範囲の整数をランダムに出してくれます。

RANDBETWEEN関数の使い方

指定範囲の整数の乱数を出す数式

=RANDBETWEEN(最小値,最大値)

やまの

使い方も簡単!

RANDBETWEEN次の範囲でランダムな数を出して!
最小値この値から
最大値この値まで

50~100の間でランダムに数値を出したい場合、「=RANDBETWEEN(50,100) 」と記入すればOKです。

オートフィルで下まで引っ張ると、ちゃんと50~100の間でランダムな数値が出ていますね。

50~100の乱数が出た
50~100の乱数が出た

乱数の表を作る

RANDBETWEEN関数を使って、乱数(ランダムな数)の表を作れます。
作り方はとっても簡単!

ステップ1

まず、RANDBETWEEN関数を使ってランダムな数字を出します。

関数でランダムな数字を出す
関数でランダムな数字を出す

ステップ2

関数を書いたセルをコピーします。

関数をコピー
関数をコピー

ステップ3

あとは作りたい乱数の表の大きさまでドラッグして、貼り付けるだけです。

乱数の表を作りたい範囲で貼り付け
乱数の表ができた

【Excel・エクセル】RAND関数の便利な使い方

RAND関数でランダムに並び替えする

たとえば名前を五十音順などではなく、ランダムに並べ替えしたいときってありませんか?
そんな時にもRAND関数は使えます!

ステップ1

並べ替えしたい項目の隣でRAND関数を使います。

名前の隣のセルでRAND関数を使っている画像
名前の隣のセルでRAND関数

ステップ2

できたRAND関数をオートフィルで引っ張ります。

RAND関数をオートフィルで引っ張った画像
オートフィルで引っ張る

最後にRAND関数の列を「データタブ」から

  • 「昇順で並び替え」
  • 「降順で並び替え」

どちらかを選べば、ランダムに並び替えができます。

RAND関数の列を並べ替えした画像
RAND関数の列を並べ替え

RAND関数で重複しない乱数を出すには

重複しない、つまりかぶらない整数をランダムに出したいときは、どうしましょう?
そんな時は、RANK関数と組み合わせるといいんです!

やまの

RANK関数については、下のページで詳しくお話しするね。

次の表のB列に、1~10までの番号をランダムに入れてみましょう。

ランダムな重複しない数字を入れたい
ランダムな重複しない数字を入れたい

ステップ1

まずセルA2にRAND関数を入れ、オートフィルを使ってセルA11まで適用させます。

A列にRAND関数を入れる
A列にRAND関数を入れる

ステップ2

次は、セルB2にRANK関数を書いていきます。

セルB2に「=RANK(A2,$A$2:$A$11)」と入力してください。

セルB2に数字が表示されました。

RANK関数を入れる
RANK関数を入れる

ステップ3

そのままオートフィルを使って、セルB11まで引っ張っていきましょう。
すると、1~10までの整数がランダムに配置されました!

同じ値は一つもありませんね。

1~10の乱数が出た
1~10の乱数が出た
もりの

RANDとRANK……紛らわしいなぁ。

やまの

RAND関数が再計算されると、RANK関数の数値も変わるよ。固定させたい場合は、次で紹介するね。

RAND関数で出した乱数を固定させる

RAND関数やRANDBETWEEN関数は関数のままだと、何か入力したり消したりするだけで再計算が行われ、数値がいちいち変わってしまいます。

数値を固定するには、「=RAND()」の状態でEnterキーを押さず、「F9キー」を押してください。

ただこれだとオートフィルが使えないので、RAND関数の部分をすべてコピーして値で貼り付けるのが一番手っ取り早いかもしれません。

もりの

値で貼り付ける……?

ステップ1

値で貼り付けるには、関数部分をすべてコピーしてその場で貼り付けます。

すると、右下に貼り付けのオプションが出てくるので、クリックします。

貼り付けのオプション
貼り付けのオプション

ステップ2

クリックするとメニューが表示されるので、「値の貼り付け」の中の「値」をクリックしてください。

値をクリック
値をクリック

例として適当な数値を出したいときには、とても便利ですね!
それでは、お疲れさまでした!

今回のおさらい
  • ランダムな数(乱数)を出すにはRAND関数
  • 引数はなく、RAND()でOK
  • 0以上100未満の乱数はRAND()*100でOK

RAND関数・RANDBETWEEN関数の使い方を動画で見る