【Excel・エクセル】値の貼り付けで値だけコピー!ショートカットも

コピペは便利だけど、罫線とか、いらないものまでコピーされちゃうんだよね。

そんな時は、値の貼り付けをするといいんよ。
- 値のみの貼り付けは「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「V」
- 値と数値の書式の貼り付けは「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「A」
- 値と元の書式の貼り付けは「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「E」
値の貼り付けの練習ファイルダウンロード

一緒にやってみませんか?
【Excel・エクセル】値の貼り付けとは?

コピーして貼り付けると、セルに書いてある文字や数値のほかに、書式や数式、罫線や入力規則までコピーされます。
実はそれが原因で、いつも通り貼り付けすると不都合が起こる場合が、意外に多いんです。
値の貼り付けでは文字通り、セルに書いてある値(文字や数値)のみを貼り付けできます。

う~ん……??
セルには文字や数字のほか、数式やフォントサイズ、塗りつぶしなど、さまざまな情報があります。
そういった情報をすべて排除して、そのセルに書かれた文字だけをコピペしてくれる。
それが、「値の貼り付け」です。
例えば、下図のような数式や塗りつぶしなどモリモリのセルを普通にコピペすると……



まったく同じように貼り付けされたね。

次は、値の貼り付けを試してみるね。

数式やら色やら表示形式やら全部無視して、コピーしたセルに書いてあった1170だけが貼り付けされました!
これが、値のみ貼り付けの実力なのです。
【Excel・エクセル】値の貼り付けの使い方

それって簡単にできる?

ショートカットキーでサクサクさ!2通りのやり方があるから、やりやすい方を使ってね。
下図は、いろんな装飾や数式が入った表です。
これを1列ずつ、値の貼り付けをしていきたいと思います。

まず貼り付けるには、コピーをしないとですよね。
コピーはいつも通りの「Ctrlキー」+「Cキー」でOKです。
値のみ貼り付けのやり方(ショートカット)
では、セルC1からC4までをコピーしてください。それを、セルC7からC10に貼り付けていきます。
貼り付けのオプションのショートカットを使う方法

先に言うと、「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「V」だよ。
コピーしたら、貼り付けたい場所を選んで、いつも通り貼り付け(「Ctrlキー」+「Vキー」)します。

続けて「Ctrlキー」→「Vキー」を押してください。

同時押しじゃなくて、順番に押してね。
はい、これで値のみ貼り付けができました!
計算式がただの数値に変って、ほかの装飾もすべてなくなりましたね。

「Ctrlキー」+「Vキー」で貼り付けた後、右下にクリップボードのようなアイコンが出ますよね?
これ、「貼り付けのオプション」というのですが、これが出ているとき、貼り付けのオプションを開くショートカットキーが「Ctrlキー」なんです。

そのなかに、今回使った「値の貼り付け」があります。
値の貼り付けのショートカットキーは「Vキー」なので、「Ctrlキー」→「Vキー」で値の貼り付けができたというわけです。

形式を選択して貼り付けのショートカットキーを使う方法

先に言うと、「Ctrl」+「Alt」+「V」→「V」→「エンターキー」だよ。
別の方法もご紹介しますね。
コピーしたら、貼り付けたい場所を選んで、「Ctrlキー」+「Altキー」+「Vキー」を押します。

いつもの貼り付けに「Altキー」を加えるんだね。
すると「形式を選択して貼り付けダイアログボックス」が出てきました。

形式を選択して貼り付けダイアログボックスが出たら、「Vキー」→「エンターキー」の順に押してください。
無事、値のみ貼り付けできましたね!

「Ctrlキー」+「Altキー」+「Vキー」は形式を選択して貼り付けダイアログボックスを呼び出すショートカットキーです。
形式を選択して貼り付けダイアログボックスでの値のみ貼り付けのショートカットキーが「Vキー」、OKボタンのショートカットキーが「エンターキー」なんですね。

値と数値の書式の貼り付けのやり方(ショートカット)

合計金額の「\」っていうのは消したくないんだけど。

それなら、値と数値の書式を貼り付けてみよう。
「値と数値の書式」では値だけでなく、数値の書式(表示形式)も一緒に貼り付けできます。
表示形式は、四捨五入や¥(通貨)、%(パーセント)といったものです。
では、セルD1からD4までをコピーしてください。それを、セルD7からD10に貼り付けていきます。
貼り付けのオプションのショートカットを使う方法

先に言うと、「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「A」だよ。
コピーしたら、貼り付けたい場所を選んで、いつも通り貼り付け(「Ctrlキー」+「Vキー」)します。

続けて「Ctrlキー」→「Aキー」を押してください。
はい、これで値と数値の書式を貼り付けができました!
計算式がただの数値に変って、ほかの装飾もなくなりましたが、通貨表示形式(¥)は残りましたね。

形式を選択して貼り付けのショートカットキーを使う方法

先に言うと、「Ctrl」+「Alt」+「V」→「U」→「エンターキー」だよ。
別の方法もご紹介しますね。
コピーしたら、貼り付けたい場所を選んで、「Ctrlキー」+「Altキー」+「Vキー」を押します。
すると「形式を選択して貼り付けダイアログボックス」が出てきました。

形式を選択して貼り付けダイアログボックスが出たら、「Uキー」→「エンターキー」の順に押してください。
はい、これで値と数値の書式を貼り付けができました!
計算式がただの数値に変って、ほかの装飾もなくなりましたが、通貨表示形式(¥)は残りましたね。

値と元の書式の貼り付けのやり方(ショートカット)

うーん、数式は値にしたいけど、やっぱり色とか太字も残しておきたいなぁ。

それなら、値と元の書式を貼り付けてみよう。
「値と元の書式」では、数式・関数は値にしますが、そのほかは全部コピーしてくれます。
では、セルE1からE4までをコピーしてください。それを、セルE7からE10に貼り付けていきます。
貼り付けのオプションのショートカットを使う方法

先に言うと、「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「E」だよ。
コピーしたら、貼り付けたい場所を選んで、いつも通り貼り付け(「Ctrlキー」+「Vキー」)します。

続けて「Ctrlキー」→「Eキー」を押してください。
はい、これで値と元の書式を貼り付けができました!
計算式はただの数値に変割りましたが、そのほかの装飾なんかは全部貼り付けされましたね。

形式を選択して貼り付けのショートカットキーを使う方法

先に言うと、「Ctrl」+「Alt」+「V」→「U」→「エンターキー」→「Ctrl」+「Alt」+「V」→「T」→「エンターキー」だよ。
別の方法もご紹介しますね。
ただ、値と元の書式の場合、形式を選択して貼り付けだとちょっと面倒です……
コピーしたら、貼り付けたい場所を選んで、「Ctrlキー」+「Altキー」+「Vキー」を押します。
すると「形式を選択して貼り付けダイアログボックス」が出てきました。

形式を選択して貼り付けダイアログボックスが出たら、「Vキー」→「エンターキー」の順に押してください。
はい、これで値と数値の書式を貼り付けが……


これ、ただの値のみ貼り付けだよね?

もう一つ手順があるんよ。
ではもう一度「Ctrlキー」+「Altキー」+「Vキー」で形式を選択して貼り付けダイアログボックスを呼び出し、今度は「Tキー」→「エンターキー」とショートカットキーを押してください。
はい、これで値と元の書式を貼り付けができました!
計算式はただの数値に変割りましたが、そのほかの装飾なんかは全部貼り付けされましたね。

形式を選択して貼り付けダイアログボックスでは「値と元の書式」の貼り付けはできません。
なので、最初に「値のみ貼り付け」をして、次に「書式のみ貼り付け」をしたのです。
【Excel・エクセル】値の貼り付けはどんな時に使える?
3種類の「値の貼り付け」とそのショートカットキーをご紹介しましたが、「じゃあいつ使うの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

こんな時には、値の貼り付けを使ってね!
数式・関数はコピーしたくないとき
数式が別のセルを参照していると、いつものコピペだとその数式・関数をそのまま持ってくるので、参照しているセルの値が変わると、数式の答えも変わっちゃいます。
そうなると、例えば先月の売上データは保存しておきたいけど、今月の売上データを計算しないといけないとき。
先月のデータを普通のコピペで別のシートに移すだけだと、データはすべて今月のデータに上書きされちゃいます。




これは、そのまま貼り付けた結果、数式までコピーされてしまったのが原因です。
二つのセルは、同じセルを参照した計算式なので、参照元のセルの値を変えると、そりゃ両方変わりますよね。
これを防ぐために「値で貼り付け」をして、参照元セルの値が変わっても、コピーしたセルの答えは変わらないようにしてあげてください。
重いエクセルファイルを軽くしたいとき
関数をたくさん使っているエクセルファイルって、なんだか重くないですか?
特にセル参照を使ってると、エンターキーを押すだけでカーソルがクルクル……

反応が遅い……これじゃ仕事になんないよ!
実は数式が入っていると、エクセルさんは何か操作されるたび、計算をし直します。
計算式が少なければ全く時間はかかりませんが、計算式の入ったセルが何千個もあれば、やはり計算に時間がかかってしまい、結果として重くなってしまいます。
そこで数式を残す必要のないセルは、「値の貼り付け」をしてしまいましょう。
エクセルさんがいちいち計算する手間が省けるので、データが軽くなりますよ!
貼り付け先の罫線や装飾を崩したくないとき
もりのもよくやってしまうのが、罫線を引いた表に普通に貼り付けしてしまい、罫線が消えてしまうという一連の流れです。


罫線や塗りつぶしなど、貼り付け先の書式を残したまま貼り付けたいときにも、「値の貼り付け」を使います。

コピーするときに値の貼り付けを知っていれば、効率アップ間違いなしですね!
それでは、お疲れさまでした!
- 値のみの貼り付けは「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「V」
- 値と数値の書式の貼り付けは「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「A」
- 値と元の書式の貼り付けは「Ctrl」+「V」→「Ctrl」→「E」
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