【Excel・エクセル】オートフィル機能とは?設定が必要?できないときの対処法も
勉強の記録を付けたいけど、一日ずつ日付や合計の式を入力して…あぁ、面倒だなぁ。
そういう時は、オートフィルを使うんよ。
- 連続して続くデータは、オートフィルで自動入力できる
- フィルハンドルを伸ばしたい方向へドラッグするだけ
- セルを相対参照した計算式なら、参照セルも自動でずれてくれる
- 連続データでないものは「ユーザー設定リストの編集」でリストを追加
オートフィルの練習ファイルダウンロード
一緒にやってみませんか?
【Excel・エクセル】オートフィル機能とは?
オートフィル機能は、もとになるセルの上下左右、隣り合ったセルに簡単にコピーできる機能です。
ドラッグするだけでドラッグした分だけコピーできるので、便利ですね。
しかもこのオートフィル、連続データなら自動で内容を変えてくれるんです!
連続データ?自動で内容を変える??
……うん、実際にやってみよう!
【Excel・エクセル】 オートフィルのやり方
ここに、一週間の数学の点数を記録した表があります。
点数以外は空欄がありますね。
オートフィルを使って、空欄を埋めていきたいと思います。
日付をオートフィルする
日にちを一日ずつ入力するのって大変。
毎日の記録をとるので、日にちは10月1日、10月2日と、一日ずつ増えていきますよね。
つまり、連続したデータだよね。
はっ!!!
こういった連続データなら、オートフィルで一気に入力できます!
ステップ1
まず、コピーしたいセルをクリックしてください。
今回でいうと、セルA2ですね。
クリックしたセルが緑の枠で囲まれますが、その右下に、小さな四角がありますよね?
彼の名は「フィルハンドル」。
オートフィルを使うときは、このフィルハンドルを使います。
ステップ2
では、このフィルハンドルをドラッグして、セルA8まで引っ張ってみてください。
完成!
するとなんと10月2日、10月3日と、自動で1日後の日付が入力されました!
すごいや、オートフィル!
計算式をオートフィルする
次に、合計を出していきましょう。
セルD2を見てください。セルB2とC2を足し算していますね。
ここではB2+C2ですが、一つ下の行だと、B3+C3、その下はB4+C4と、続いていきますよね。
つまり……
連続したデータ!!
ステップ1
では、先ほどと同じように、セルD2をクリックして出てくるフィルハンドルを、セルD8までドラッグしてください。
完了!
するとこれまた、自動で計算されました!
セルD3はセルB3+C3になっています。
それぞれの行に対応するB列とC列で、足し算されていますね。
やるじゃん、オートフィル!
もし参照するセルを動かしたくないときは、絶対参照にしてね。
参照するセルを固定したい場合、「F4キー」を押して絶対参照か複合参照にしてください。
詳しくは、こちらをご覧ください!
横方向にもできる
セルC1も空欄になっていますね。
ここには数学2と入れたいと思います。
数学1、数学2と数字が続い……
連続したデータ!!!
ステップ1
では、元になるセルB1をクリックして、右下のフィルハンドルを、今度はセルC1までドラッグしてみてください。
完了!
するとセルC1に、数学2と表示されました。
横方向にもオートフィルはできるんですね!
その他オートフィルできる連続データ
日付や数式以外にも、連続データはあります。
よく使うものをまとめてみたよ。
曜日 | 月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日…… |
時間 | 1:00、2:00、3:00、4:00、5:00…… |
第1 | 第1話、 第2話 、 第3話 、 第4話 、第5話…… |
四半期 | 第1四半期、 第2四半期、 第3四半期、 第4四半期、 第1四半期…… |
曜日なら日曜日の次は月曜日、四半期なら第4四半期の次は第1四半期に戻ってくれるんだね。
実際にやってみましょう。
次の図はオートフィルの例を紹介する表です。
オートフィルは複数の列(または行)を一度にできます。
ステップ1
今回は、セルF2からH2までの3列を同時にオートフィルで引っ張ってみましょう。
まず、セルF2からH2までをドラッグしてください。
ステップ2
そのまま、右下にあるフィルハンドルをセルH9までドラッグしてみてください。
完了!
3列を一括でオートフィルできました!
ちゃんと日曜日の次は月曜日、第4四半期の次は第1四半期になっていますね。
【Excel・エクセル】 オートフィルできないもの
万能なオートフィルさんですが、連続データのように見えて、意外とそのままではオートフィルできないものがあります。
- 数字のみ
- アルファベット
- 数字が2か所以上あるもの
意外だ。
数字なら1、2、3、4、5……、アルファベットならa、b、c、d、e……と続きそうな気もしますが、実はそのままオートフィルするんじゃできないんです。
実際にやってみると、下図のように1は1のまま、aはaのまま、ただ単純にコピーされます。
実はこれらも連続データにはできますが、ちょっとした設定が必要なんです。
数字をオートフィルするには
一度セルI3からJ9までをデリートキーで消して、オートフィルをする前に戻してください。
ステップ1
もう一度、まずは数字の列(I列)をオートフィルしてみましょう。
ステップ2
すると、何やら右下にアイコンが出てきましたね?
彼の名は「オートフィル オプション」。その名の通り、オートフィルのオプションです。
では、「オートフィルオプション」をクリックしてみてください。
ステップ3
メニューが表示されました。
今は「セルのコピー」が選ばれていますね。
1がオートフィルをしても1のままだったのは、このセルのコピーが選ばれていたからなんです!
ただ単純に元のセルがコピーされただけだったんですね。
そしてセルのコピーの一つ下に、「連続データ」というのがありますね……
まさか!
そう、これを選べば数字も連続データとして扱われるんです!
ステップ4
さっそく連続データを選んでみましょう。連続データをクリックします。
完成!
無事連続データの扱いとなり、1、2、3、と、連続した数字が表示されました!
実は「Ctrlキー」を押しながらドラッグでも、連続データになるんよ。
やりやすい方で、試してみてくださいね。
英語(アルファベット)をオートフィルするには
では、同じようにアルファベットもオートフィルオプションを見てみましょう。
ステップ1
セルJ3をクリックして、フィルハンドルをセルJ9までドラッグします。
すると、右下にオートフィルオプションが表示されましたね。
クリックしてみると……あれ、連続データがありません。
そう、アルファベットにはオートフィルはできないんよ。
万事休すなの?
ユーザー設定から、連続データを自分で作る方法があるんよ。
そう、エクセルにこれは連続データですよと教えてあげる方法があるんです。
ステップ1
まず、一番右にある「ファイルタブ」をクリックしてください。
ステップ2
ファイル画面の一番左下にある「オプション」をクリックします。
すると、Excelのオプションダイアログボックスが出てきます。
ステップ3
左側のメニューから、「詳細設定」をクリックします。
ステップ4
下までスクロールして、全般のところにある「ユーザー設定リストの編集」をクリックしてください。
ステップ5
ユーザー設定リストダイアログボックスが表示されました。
「リストの項目」のボックスの中に、設定したいものを入れていきます。
区切る際はエンターキーを押します。
ここにA、エンターキー、B、エンターキー……と入力していけばいいわけですが……20何回も繰り返すのは正直つらいですよね。
今回はこちらで用意しておきましたので、下のリストをコピーして、そのままリストの項目に貼り付けちゃってください!
※クリックしたら開きます。
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z
ステップ6
貼り付けたら右にある「追加」をクリックして、下にある「OK」をクリックしてください。
ステップ7
これでアルファベットの連続データが追加できました!
Excelのオプションも「OK」をクリックして閉じます。
完成!
では改めて、アルファベットのJ列をオートフィルしてみましょう。
セルJ2をクリックして、右下のフィルハンドルをJ9までドラッグします。
やっと、アルファベットのオートフィルができました!
こうして新しくリストを追加すれば、なんだってオートフィルできちゃいますね!
関数でもできるけど、それはまたの機会に!
計算式がオートフィルできないときの対処法
計算式をオートフィルしても数値が変わらず、同じ数値が続いてしまう場合、ちょっとしたミスが原因の可能性があります。
チェックしたい項目を、一つずつ見てみましょう。
絶対参照になっていないか
絶対参照にしていると、オートフィルしても参照セルは移動しません。
計算式をオートフィルしてもうまくいかないときは、予期していない場所で絶対参照されていないか、確認してみてください。
計算方法が自動になっていない
「数式タブ」→「計算方法の設定」が「手動」になっていると、自分で再計算しないといけません。
何言ってるか、よく分かりません!
ならば「F9」を押すがよい!
「F9キー」で再計算ができるので、とりあえず押してみて、数式が反映されたか確認してみてください。
【Excel・エクセル】フラッシュフィルとは?その使い方
最後に、フラッシュフィルというものをご紹介します。
突然みんなで踊りだす?
それはフラッシュモブ。
練習ファイルをお使いの方は、「フラッシュフィル」のシートに切り替えてください。
苗字と名前、そしてそれらを組み合わせた氏名を並べた表があります。
フラッシュフィルを使って、氏名を入れていきたいと思います。
ステップ1
オートフィルで、セルC2をセルC6までドラッグしてみます。
すると、全部「もりのくま」になりました。
まぁ、氏名の「もりのくま」は連続データではないので、当然ですね。
ステップ2
ここでオートフィルオプションを開いてください。
一番下に「フラッシュフィル」ってありますよね。これをクリックしてみてください。
完成!
すると今度は、それぞれの苗字と名前が組み合わさった氏名が表示されたではありませんか!
えー、なんでなんで??
実はこれ、エクセルさんが「隣にある苗字と名前ってセルを組み合わせたやつじゃね?」と自動で規則性を見抜いて、以降のセルもその規則通りに記入してくれる機能なんです!
恐るべし……!
規則性のあるデータの際は、一度試してみてはいかがでしょうか。
【Excel・エクセル】オートフィルはドラッグしなくてもできる
最後に小ネタっぽいのを一つ。
今まで、フィルハンドルをドラッグして範囲を選んでいましたが、フィルハンドルをダブルクリックしても、範囲が指定されます。
この場合はエクセルさんが「きっとここまでだろうな」と思うところまでが範囲になります。
フィルターなどを使っていたり、元になるセルの列の右隣りの列に空欄があるとうまくいかないので、ご注意を!
これが使えれば、かなりの時短になりますね!
それでは、お疲れさまでした!
- 連続して続くデータは、オートフィルで自動入力できる
- フィルハンドルを伸ばしたい方向へドラッグするだけ
- セルを相対参照した計算式なら、参照セルも自動でずれてくれる
- 連続データでないものは「ユーザー設定リストの編集」でリストを追加
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