【Word・ワード】改ページとは?図形や表がページをまたぐときの対処法!
表がページをまたいで見にくいよぉ。
改ページの設定をすれば、表を見やすくできますよ。
- 改ページは「挿入タブ」→ページの「ページ区切り」
- ショートカットキーは「Ctrlキー+Enterキー」
- 改ページの設定は「段落ダイアログボックス」→「改ページと改行」→「改ページ位置の自動修正」
- 表がページをまたぐときは「改ページ位置の自動修正」→「次の段落と分離しない」
改ページの練習ファイルダウンロード
一緒にやってみませんか?
【Word・ワード】改ページ(ページ区切り)とは
Wordでの改ページとはその名の通り、ページを改めることです。
ワードで文章を書き続けると、自動的に次のページに移りますよね?
それがつまり、改ページされたということ。
でも、文章の途中でページをまたぐと読みにくいので、キリのいいところから次のページに行ってほしいこともありますよね。
そこで、好きな場所で改ページできるのが、これからご紹介する「改ページ」です!
ちなみにページ区切りとも言います。
次のページにしたいときは、エンターキーを連打してたよ。
それでも見た目上はいいですが、文章を修正したときに行が変わって、その都度エンター押したり消したりしないといけません。
改ページを使えば、そのわずらわしさから解放されますよ!
【Word・ワード】改ページの挿入方法
次の図は動物たちの紹介文です。
1ページに一人分の紹介にしたいので、そらのさんの紹介文が2ページ目から始まるように、改ページを挿入したいと思います。
ステップ1
まず、改ページしたい位置をクリックして、カーソルを移動させてください。
カーソルがある位置が、次のページの先頭になります。
「そらの とり」の「そ」の前でクリックして、カーソルを移動させます。
文末をクリックして改ページをすると、改行がページの先頭に来て、ずれてしまうのでご注意ください!
この位置で改ページすると……
うまく改ページできない、ずれてしまうときは、カーソルの位置を確認してみてください。
ステップ2
カーソルが移動できたら、「挿入タブ」→ページのところにある「ページ区切り」をクリックしてください。
完成!
そらのさんの説明文が、2ページ目の先頭に来ましたね。
無事、改ページできました!
改ページを表示する方法
でも、どこで改ページしたか分からなくなると困るかも。
確かに、改ページしたという表示がないと、あとから編集しようとしたときに「あれ?」って思ってしまうかもしれませんね。
そこでWordでは、ここで改ページしてるよ!という目印を表示できます。
ステップ1
「ホームタブ」→段落のところにある「編集記号の表示/非表示」をクリックしてください。
二つの矢印が向かい合っているアイコンですね。
完成!
これで、改ページが表示されました!
これで、どこで改ページしたかが分かりますね。
セクションも区切って改ページする
※単純に改ページしたいだけなら、少し難しいのでここは読み飛ばしてください!
改ページしつつ、セクション区切りもする、なんてこともできます。
セクションを区切ると、セクションごとにレイアウトを変えられるので、文章は縦向き、表は横向きといったこともできます。
セクションについては、こちらをご覧ください。
ステップ1
まず、改ページしたい箇所でクリックして、カーソルを移動させます。
ステップ2
「レイアウトタブ」→ページ設定のところにある「区切り」をクリックします。
ステップ3
出てきたメニューから、「次のページから開始」を選んでください。
完成!
無事、改ページされ、セクションも分けられました!
改ページのショートカットキー
改ページの仕方には、キーボードだけでできるショートカットキーもあります。
ズバリ、「Ctrlキー+Enterキー」です!
これで完成……と思ったら……
あれ、僕の画像も一緒に改ページされたよ?
あらやだ、守護霊てきな感じになっていますね。
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【Word・ワード】図形や画像がページをまたぐときの対処法
改ページしたときに、なぜか図形や画像がページまたぎしてしまうことってありませんか?
僕の画像は改ページより上にあったのに、ページまたぎしちゃったよ?
これは、図形や画像のアンカーの位置が原因なんです!
アンカー……?
一度「Ctrlキー」+「Zキー」で、改ページする前に戻りますね。
さて、そらのさんの画像をクリックしてみてください。
船のイカリのようなマークが出てきましたね。
彼が「アンカー」です。
ちなみにアンカーは、「行内」に設定された画像や図形では、クリックしても出てきません。
図形や画像は自由に動かせますが、実はどこかの段落に所属しています。
なので、所属している段落が改ページされると一緒に図形や画像もページをまたぐし、段落を消すと一緒に消えるのです。
離れていても、心は一つ!
アンカーは、「この図形または画像は、この段落に所属してますよ!」という目印なんです。
では、もりのの画像はどこの段落に所属していたのでしょうか?
もりのの画像をクリックして、確認してみましょう。
すると、思ったより下にアンカーが見つかりました。
どうやらもりのの画像は「そらの とり」の段落に所属していたようです。
だから、そらのさんのところから改ページしたときに、僕の画像もページをまたいだんだね!
改ページしても図形や画像がページをまたがないようにするには、図形や画像のアンカーの位置を移動すればよさそうですね!
図形や画像のアンカーの移動方法
図形や画像のアンカーの位置は、アンカーを希望する場所までドラッグすればOKです。
ステップ1
まずはもりのの画像をクリックして、アンカーを表示させます。
ステップ2
出てきたアンカーをクリックして、そのまま移動させたい場所までドラッグしてください。
マウスポインタにイカリのマークが出ていたら、うまく移動させられている合図です。
今回はそらのの紹介から改ページをするので、それより上にアンカーを移動させればOKです。
完成!
無事、アンカーが移動できました。
それでは改めて、「そらの とり」の段落から改ページをしてみましょう。
無事、そらのの紹介ページが改ページして2ページ目に移動できました。
もりのの画像もページまたぎしてないですね。
図形や画像のページまたぎを動画で見る
【Word・ワード】表がページをまたぐときの対処法
でも待って。その下の表がページをまたいで二つに分かれちゃったよ。
確かに、一つの表がページをまたぐことで2つに分かれ、それはそれは見にくくなってしまいました。
手動で調整する方法ももちろんアリですが、もっと簡単に、自動でできる方法がありますよ。
Wordでは段落単位で、ページをまたぐ際にどういう区切り方をするのかを設定できます。
どういう区切り方をするか?
改ページの設定を、詳しく見ていきましょう。
ステップ1
まず、設定したい段落をクリックして選びます。
今回は表全体に同じ設定をしたいので、表全体を選びます。
表の上にマウスポインタを移動させると、表の左上に十字の矢印マークが出てきますので、これをクリックしてください。
表全体が選択された状態になりました。
ページ全体で同じ設定をしたい場合は、「ホームタブ」→編集のところにある「選択」をクリックしてみてください。
何を選択したいかを聞かれるので、「すべて選択」をクリックしてください。
これで、文書内すべてを選択できました。
ショートカットキーの「Ctrlキー」+「Aキー」でもすべて選択できます。
ステップ2
選択されたら、「ホームタブ」→リボンの段落の右側にある、「段落の設定(右下を向いた矢印のアイコン)」をクリックしてください。
ステップ3
すると、「段落ダイアログボックス」が表示されました。
その中の「改ページと改行」をクリックしてください。
ステップ4
今回設定するのは、上の部分「改ページ位置の自動修正」です。
4つの項目が並んでいますね。
表がうまく改ページされない、ページまたぎにならないためには、「次の段落と分離しない」にチェックを入れて、「OK」をクリックしてください。
完成!
無事、表が同じページに表示されました!
文書全体に設定すれば、文書内のすべての表などが改ページで段落がページをまたがずに済むので、便利です。
改ページの設定、改ページ位置の自動修正の項目
詳しく知りたい方のために、「改ページ位置の自動修正」のそれぞれの意味を説明しますね。
そんなのはいいから改ページの解除、削除方法が知りたい!という方はこちらから。
ここは改ページ設定の詳しい解説ですので、読み飛ばしていただいてもOKです!
改ページ時1行残して段落を区切らない
複数行ある段落の場合、1行だけ残して改ページされない設定です。
例えば4行の段落で1ページ目と2ページ目をまたぐ場合、1ページ目に1行、2ページ目に残りの3行となったり、1ページ目に3行、2ページ目に残りの1行なんて区切り方はダメですよっていう設定です。
次の段落と分離しない
設定した段落のすぐ下の段落と常に同じページに表示される設定です。
ここから改行をしていくと……
設定した段落の最後の1行が次の段落についていく形で改ページされました。
二つの段落は離れることはありません。
ええ話や。
そうでしょうか。
段落を分離しない
設定した段落はページをまたがず、必ず同じページ内に収まります。
この状態で一つ改行すれば、通常は最後の「でください。」の行だけが次のページに移りますが……
このように、段落ごと改ページされました。この段落は離れ離れになることはありません。
そうなんだ。
これはええ話じゃないんですね。
段落前で改ページする
段落が変わった瞬間に改ページされる設定です。エンターキーを押す=改ページされるということですね!
表が改ページでページをまたぐのを防ぐ設定は?
なるほど。で、今回はどれを選べばいいの?
では、表の場合どれを選ぶか。それは、段落というものをしっかり理解しておかないといけません!
段落については別ページでお話ししていますよ。
かいつまんで話すと、改行の後に来るマークで、段落を変えたのか、見た目上改行しただけなのかが分かります。
段落記号 | Enterキー | 改行して段落を区切るときに使う |
改行記号 | Shiftキー+Enterキー | 段落はそのままで、改行したいときに使う |
では、表がどうなっているかを見てみると……
それぞれ段落記号で改行されているよ!
そうです。表は一つの段落ではなく、段落の集まりなんです。
表は一つの段落ではないので「改ページ時1行残して段落を区切らない」、「段落を分離しない」には当てはまりませんね。
また「段落前で改ページする」だと行ごとにバラバラになってしまいます。
そうです、なのでここでは「次の段落と分離しない」が正解なんです!
次の段落、つまりそれぞれの行が次の行と分離しなければ、表は分かれることはありませんよね。
ワードの表がページをまたぐ際は、この設定をしてあげてください。
タイトル行を繰り返して表のページまたぎを防ぐ方法
どうしても表がページをまたいでしまう場合は、タイトル行を繰り返すという方法もあります。
ページをまたいだ2つの表それぞれに、タイトル行を付ける方法です。
こちらで詳しく解説していますよ。
【Word・ワード】改ページの解除・削除方法
ちなみに、改ページって解除できるの?
改ページしてみたけど、やっぱり削除したいとき、ありますよね。
削除できてはじめて、気軽に使えるというものです。
ステップ1
改ページの解除はとても簡単。
改ページの記号の前にカーソルを移動させ、デリートキーを押すだけです。
完成!
無事改ページが削除されて、次のページに行っていた文章が戻ってきました。
改ページを一括で削除する
置換機能を使えば、文書内の改行を一括で消せますよ。
ステップ1
置換機能のショートカットキー「Ctrlキー + Hキー」を押してみてください。
ステップ2
検索と置換ダイアログボックスが出てくるので「オプション」をクリックします。
ステップ3
「あいまい検索」をクリックしてチェックを外し、「特殊文字」をクリックします。
ステップ4
出てきたメニューから「任意指定のページ区切り」をクリックしてください。
ステップ5
検索する文字列が「^m」となっていれば、「すべて検索」をクリックしてください。
実は特殊文字から選ばず、「^m」と直接入力してもいいんです。
完了!
これで、ページ内の改ページがすべて一括で削除できました!
改ページしたいときや、表がページをまたいで見にくいときは、ぜひ参考にしてください!
それでは、お疲れさまでした!
- 改ページは「挿入タブ」→ページの「ページ区切り」
- ショートカットキーは「Ctrlキー+Enterキー」
- 改ページの設定は「段落ダイアログボックス」→「改ページと改行」→「改ページ位置の自動修正」
- 表がページをまたぐときは「改ページ位置の自動修正」→「次の段落と分離しない」
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