【Excel・エクセル】わかりやすいSUMIF関数の使い方!条件に合うセルを合計

計算,if

SUMIF関数の使い方
もりの

東京の店舗の売上だけ、合計したいんだ。

やまの

SUMIF関数なら、条件に合うセルの合計が出せるんよ。

今回のポイント
  • 条件に合う数値を合計するには、SUMIF関数
  • SUMIF(この中で,この条件に合えば,この中の値を合計してね)
  • SUMIF関数ではワイルドカードが使える

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【Excel・エクセル】条件に合うセルを合計するSUMIF関数

SUMIF関数とは、条件に一致するセルの値だけを足し算する関数です。

SUMIF関数の引数
SUMIF関数の例

この例で言うと条件は都道府県が東京、それに一致する売上の合計を、SUMIF関数で出しています。

ちなみに、読み方は「サムイフ」です。

やまの

合計を出すSUM関数と、条件を指定するIF関数の合体系だね。

ちなみにSUMIF関数で複数条件を指定したいときは、SUMIFS関数を使います。

SUMIFS関数については、下記ページをご覧ください!

【Excel・エクセル】SUMIF関数の使い方

SUMIF関数の書き方

=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)

SUMIFもし次の条件が当てはまったら
範囲この中のセルで
検索条件この条件に当てはまるものの
合計範囲ここのセルの値を合計してね

SUMIF関数を動画でわかりやすくご紹介しています!

SUMIF関数を使って、特定の都道府県の売上合計を計算してみましょう。

※実際に操作できます。

いちいちスクロールするのは面倒なので、別タブか別ウィンドウで開くの推奨です!

やまの

=SUMIF(B:B,G2,D:D)で、求められるよ。説明するね。

ステップ1

まずはセルF2に、「=SUMIF(」と入力してください。

「=SUMIF(」と入力した画像
まずは関数名を入力

ステップ2

次に範囲と検索条件ですが、ここはIF関数の考え方でOKです。

「もしこの中のセルに、この条件に当てはまるものがあったら」って感じですね。

今回の条件は、都道府県が東京都。

なので範囲は都道府県が書かれたA列を選びましょう。

そして「,(カンマ)」

A列を選択した画像
範囲はA列を選択

ステップ3

検索条件は東京都。

東京都はセルE2に書いてあるので、E2をクリックします。

そしてまた「,(カンマ)」

検索条件を選択した画像
検索条件は東京都のE2

ステップ4

もりの

ここまでだと、何を合計したらいいのか分からないね。

やまの

次の合計範囲で決めるんよ。

合計したいのは、もちろん売上のC列ですよね。

なので、C列をクリックして選択しましょう。

合計範囲を指定した画像
合計範囲は足し算したい範囲

完成!

これでSUMIF関数の完成です!

Enterを押せば無事、東京都の店舗の売上だけ合計できましたね!

SUMIF関数完成
SUMIF関数で東京都の合計が出せた

オートフィルでコピーすると、他の県の合計も出せましたね。

オートフィルした画像
他の県の合計も出せた
やまのの笑った顔
やまの

ちなみに条件をセルや列などで指定するなら、絶対参照にしておくといいよ。

【Excel・エクセル】SUMIF関数にワイルドカードを使う

SUMIF関数では、あいまい検索のワイルドカードが使えます。

もりの

短パンデニムのカード……?

やまのの困った顔
やまの

何想像してるか知らないけど、たぶん違うよ。

もりの

「*」か「?」を使って、任意の文字を表すんだよね。

詳しくは、こちらをご参照ください。

たとえば先ほどの関東の売上表で、東京都以外の合計を出したいとき、どうすればいいでしょうか?

もりの

県の数だけ条件を作る?

やまの

それでもいいけど、関東の店舗だけから、「都道府県に”県”が付く」を条件にしたら早いよね♪

もりの

激しく納得!

そんな時に使えるのがワイルドカードです。

ワイルドカードを使えば、部分一致を条件にできます。

やまのの笑った顔
やまの

ちなみに、○○以外って条件はNOT関数でもできるんよ。

SUMIF関数でのワイルドカードの使い方

セルF6にSUMIF関数とワイルドカードを組み合わせて、東京都以外の売上の合計を出したいと思います。

SUMIF関数とワイルドカードの練習問題
SUMIF関数とワイルドカードの練習問題

ステップ1

範囲は先ほどと同じです。

セルF6に「=SUMIF(」、続けてA列をクリックして選択します。

そして「,(カンマ)」

SUMIF関数の範囲を指定した画像
範囲は同じ、A列でOK

ステップ2

次に検索条件ですが、ここでいよいよワイルドカードの出番です!

条件は「○○県」と最後に県が付けばいいので、ワイルドカードで「*県」とすればOKです。

やまの

ここで1点注意だよ!

「県」は自分で入力してもいいし、セルE6をクリックして選択してもいいです。

ただワイルドカードを使う場合、それぞれで書き方が少し違います

直接入力した場合

条件を直接入力する場合は、そのまま「"*県"」と記入すればOKです。

あ、「,(カンマ)」を忘れずに。

SUMIF関数にワイルドカードを使った画像
“*県"とすればOK
もりの

文字列は「"(ダブルクォーテーション)」で囲むんだよね。

セルを参照した場合

セルE6をクリックして選択する場合「*E6」と書きたくなりますが、これはNG。

正しくは「"*"&E6」、&で繋いであげるのです!

ワイルドカードでセル参照するとき
ワイルドカードでセル参照するとき
やまの

最後の「,(カンマ)」を忘れないで!

もりの

わけわかめ。

やまの

あぁ、待って!行かないで!

四則演算のルールでは、「*」は掛ける(×)という意味です。
「*H1」だと「×県」ということになるんですが、意味不明ですよね。

ここでの「*」は何でもいいので文字があれば、という意味のワイルドカードなので、文字列として扱う必要があります。
数式内で文字列を使うには、「"」で囲むというルールがあります。

もりの

じゃあ、「"*H1″」じゃないの?

惜しいです!これだとH1は文字列として扱われてしまうので、「最後にH1が入る文字列」という意味になってしまいます。
H1は文字ではなくセルのことだと、エクセルさんに教えてあげないといけません。

では、セルをつなげるにはどうすればいいか?答えは「&」です。
数式内の&は、文字列やセルを単純につなぐ役割を持っています。

&を使った式の例
セルとセルを単純につなげる「&」

そこで、文字列である「*」とセルH1をつなぐために、「"*"&H1」と書くのです。
ちなみに、最後ではなく間にセルH1を含む文字列としたい場合は「"*"&H1&"*"」となります。

ステップ3

最後の合計範囲も、同じくC列の売上ですね。

C列をクリックして選択します。

SUMIF関数とワイルドカードのコラボ完成
SUMIF関数とワイルドカードのコラボ完成

完成!

Enterで確定すれば、無事SUMIF関数とワイルドカードを組み合わせて、東京都以外の売上合計が出ました!

最後が県のセルの合計が出せた
最後が県のセルの合計が出せた

【Excel・エクセル】SUMIF関数がうまくいかない、0になる

もりの

あれ、合ってるはずなのに答えが0になったよ?

やまのののんびりした顔
やまの

上手くいかないときは、次のことを確認してみて。

SUMIF関数がうまくいかない1、引数が逆

おさらいですが、SUMIF関数の書き方はこうです。

SUMIF関数の書き方

=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)

ただ、複数条件を指定できるSUMIFS関数の書き方は、こうなります。

SUMIFS関数の書き方

=SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2……)

もりの

合計範囲の位置が違うんだね。

SUMIF関数とSUMIFS関数がごっちゃになって、範囲のところに合計範囲を入れてしまっていた…

私もよくやります…分かりにくいですよね!?

SUMIF関数がうまくいかない時は、引数の順番が間違えてないか確認してみてください。

SUMIF関数がうまくいかない2、「"」がない

条件に文字列を指定した場合、文字列を「"」で囲む必要があります。

コレを忘れてしまうと、SUMIF関数はうまくいきません。

またワイルドカードを使ってセル指定するときも、書き方に注意です!

ワイルドカードでセル参照するとき
ワイルドカードでセル参照するとき

これで、条件に合うものだけ合計が出せますね!
それでは、お疲れさまでした!

今回のポイント
  • 条件に合う数値を合計するには、SUMIF関数
  • SUMIF(この中で,この条件に合えば,この中の値を合計してね)
  • SUMIF関数にはワイルドカードが使える

数式・関数,Excel計算,if

Posted by morino